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オセロ中島、芸能界復帰までの長い道のり 半年なのか10年かかるのか

   女性占い師によってマインドコントロール状態にあるとされるオセロ、中島知子さんが事務所社長らによって保護された。今後芸能界復帰に向けて、マインドコントロールを解くためのカウンセリングが行われると見られるが、かなりの根気強さが必要のようだ。

   これまでの報道をまとめると、家賃滞納訴訟の判決の出た2012年2月28日夜、中島さんの親族の意向を受けた弁護士や所属事務所社長、不動産管理会社社員らが、中島さんのいる渋谷区のマンションを訪れ、数時間の説得の末「奪還」に成功した。中島さんは現在都内のホテルに滞在し、静養しているという。

中島のマインドコントロール脱出「まだ始まったばかり」

   とりあえずて一安心だが、肝心なのはこれからだ。中島さんは現在占い師によってマインドコントロール下にあるとされ、全ての意志決定を占い師に強く依存している状況にあると見られている。

   そのため、社会復帰するためにはまず、マインドコントロールを解除することから始めなければならない。3月5日、多くのテレビ番組がこの問題に触れた。情報番組「知りたがり!」(フジ系)では、「マインド・コントロールとは何か」などの著書がある立正大学心理学部の西田公昭教授が出演し、中島さんの状況について見解を述べた。

   マインドコントロールとは「本人が意識しないうちに『意思決定』と『行動』を誘導すること」と説明。マインドコントロール下にある人は、周囲がそれを指摘しても、自分では普通だと思っているので理解できないといい、中島さんもマインドコントロール下にあるなら「そんな簡単には解決しない」「まだ始まったばかり」と指摘する。

「仕事復帰まで半年、マインドコントロール解けるまで数年」

   回復を4つのステップに分けると、まず、第1ステップが「身柄の確保」でこれはクリア。第2ステップが「悩みの共感」だとする。

   そもそも、占い師に依存してしまったのは何らかの心の弱みがあったから。占い師によって、家族や友人は「敵」だと思い込まされている可能性もあるが、家族が悩み聞いて寄り添うことで、心を開かせ、孤立させないことが重要だという。

   第3ステップが、「事実確認」。専門家などによって、自分が間違った状態にあった、ウソをつかれていた、と自分で気づく段階で、その際、強く自分を責めてしまう可能性もある。そういう場合は、自分と同じように、マインドコントロールの被害に遭った人と話すのが有効だという。

   そして、第4ステップが「心の整理」。ここから回復のプロセスとなるのだが、回復したとしても、自己嫌悪や、また騙されるのではないかという人間不信に悩まされる懸念がある。だが社会復帰は可能だとし、

「時間はかかるかもしれないが、あたたかく見守れば大丈夫。最後の気持ちの整理が終わるまで数年。普通にできるようになるにはもっと早い」
「決して諦めないこと。『自分はマインドコントロールされていた』とギャグのネタに使えるぐらいにならないと安心できない。そこまで見守ることが大切」

と話していた。

   西田教授は同じ日の「情報ライブ ミヤネ屋」(日テレ系)で、「一概には言えないが、仕事復帰まで半年ぐらい。マインドコントロールが解けたと言えるまで数年」ともコメントしている。本当に根気が必要のようだ。

   他の専門家も大体同じような見方をしているようだ。「とくダネ!」(フジテレビ系)では、中島さんの親族から相談を受けているというジャーナリストで参院議員の有田芳生氏が、回復までは「1か月から10年」かかるとコメント。カルト問題に詳しい紀藤正樹弁護士は同番組で、中島さん復帰までの期間は「一概には言えない」とし、カウンセラーとの相性が重要になってくると話していた。