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古賀氏「ワイド!スクランブル」降板騒ぎ テレビ朝日に視聴者から抗議殺到で「撤回」?

   元経産官僚で現在は大阪府市統合本部の特別顧問をしている古賀茂明さん(56)が2012年3月21日、「ツイッター」で、テレビ朝日系の情報番組「ワイド!スクランブル」のコメンテーターをいきなり降板させられた、と呟いた。

   しかし2日後の23日、降板は無くなった、と報告した。「ツイッター」を見た視聴者からテレビ朝日に抗議が押し寄せたからだという。この降板騒ぎについて古賀さんは、財務省や電力会社、民主党の圧力があったことをほのめかせている。

「財務省や電力や民主党の圧力は悪質化してます」

   古賀さんは21日に「ツイッター」で、「ワイド!スクランブル」のレギュラーコメンテーターは2012年3月22日放送が最後になる、と明かした。

「四月からは降板しろと言われました。理由はまだよくわかりません。わかったらお知らせします」

そして23日、

「たくさんのツイート、リツイート、さらには電話やメールをして下さった皆様のお蔭で、ワイドスクランブル木曜のレギュラーは復活しました」

と報告した。一人一人の力は小さくてもみんなで動けば世の中が変わるし、テレビ朝日にも様々な圧力と闘っている方々がいるから、そうした方々への応援をよろしくお願いしたい、としたうえで、

「財務省や電力や民主党の圧力は悪質化してます。いろんなルートで。闘ってる人たちは孤立しがち。みんなの応援が命綱です」

と結んだ。

   古賀さんの降板が伝えられたときに、原発再稼動に反対する発言が原因だろうというのがネットにおける大多数の意見だった。

関西電力の大飯原発再稼働に反対

   第一次ストレステストを終了した関西電力の大飯原発について、政府は4月にも福島第1原発事故後初の再稼働を決めたい意向とされるが、関西電力筆頭株主の大阪市は大飯原発だけでなく「全11基の原子力発電所を可及的速やかに廃止」を提案。特別顧問の古賀さんは様々なテレビ番組に出演し、再稼動の危険性を語ってきた。

   3月20日放送の「報道ステーション」は大阪府市統合本部メンバーが大飯原発を視察する様子を伝え、古賀さんは、大飯原発は安全対策が全然出来ておらず稼動はできない、と断じた。

   また原発を稼動させなければ、2012年夏に14%の電力不足になるという関電の発表は全く意味の無いものだ、とした。

「電力が足りないぞと脅しをかけて原発をなんとか動かしてですね、そうなると電力がじゃぶじゃぶになりますから、企業としては安泰だとなる」

という関電の思惑が透けて見えると解説した。また、原発の再稼動を政治家が政治的判断で決めようとしているが、本来なら原発の専門家が判断すべきで、これでは国民は納得できないし、世界でも非常に問題視されている、と語っていた。