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連敗「ベイスターズ」の自虐イベント? 「試合に負けたらチケット代全額返金」

   プロ野球の横浜DeNAベイスターズが企画した集客イベントが「自虐的過ぎる!!!」などとプロ野球ファンの笑いのネタになっている。当のベイスターズファンにも不評のようだ。

   試合に敗れた場合、4000円のチケット代金を最大全額払い戻すというもの。ベイスターズは2012年4月10日に行われたヤクルト戦で逆転負けし6連敗。今シーズンの成績は1勝7敗1分けと絶不調のため「入場料収入ゼロw」「交通費も返せ!」などといった書き込みがネット上に出ている。

サヨナラ負けで1勝7敗1分けと絶不調

   ベイスターズは今年のゴールデンウィークの集客作戦として「全額返金!?アツいぜ!チケット」などの企画を12年4月11日に発表した。5月3日、4日には横浜スタジアムに合計1000人の男女を集め、試合観戦を兼ねた合コンも予定されている。

   「全額返金!? アツいぜ!チケット」は、5月1日から6日までの試合に300の特別席を設け、ベイスターズが試合に負けた場合は、チケット代を全額キャッシュバックする。勝った場合も半額だという。

   ただ、これは観客の申告制。試合内容を観客自身が評価しキャッシュバックの「値段」を決める。例えば負けても試合内容に満足したため申請はしない、ということも起こるという。「全額」「半額」も最大ここまで申請できるというものだ。申請した人には何が不満だったかのアンケートに答えてもらい、それを今後の球団運営に役立てるのだそうだ。

   プロ野球ファンはこの企画に対する関心が高いようだが、どちらかというと失笑する人が多い。というのもベイスターズはペナントレース開幕後に負けが続き、4月10日のヤクルト戦も延長10回でサヨナラ負けをして1勝7敗1分けと絶不調。11年の開幕後3勝5敗1分けよりも劣る。新任の中畑清監督(58)は10日の試合後に全て自分が悪いと帽子を取りファンに何度も頭を下げ謝り、記者団に

「勝利の女神がこっちを向いてくれない。ファンに悪い」

などと語っていた。

「何だこれw 全額返金必至じゃねぇか」

   こうした泥沼から抜け出すのは至難の業だと考える野球ファンもいて、チケット代の全額返金企画は自虐的過ぎる、といった失笑が起きている。ネットには、

「何だこれw 全額返金必至じゃねぇか」
「負けた上にチケット収入減だから、DeNAの経営危機か?」

という意見や、敵チームのファンが席を陣取って無料観戦を目論むのではないか、と予想する人もいる。ベイスターズファンもあまり歓迎していないようで、SNS「ミクシィ」のベイスターズコミュでは、

「負けたら返金するからそれでいいでしょ?って考え方が蔓延りかねない」
「戦う前に負けることを考える馬鹿いるかよ」

などといった心配する声が書き込まれている。

   チームの負けが続くと他のイベントにも影響が出かねない。負け試合での合コンは暗くなって盛り上がらないのではないか、といった意見が出ている。