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橋下大阪市長ウォッチ
「13日社説。了解。大変心強い」 バトル中の朝日から原発問題では「共感」得る

   橋下徹大阪市長は、消費税増税問題に関して、朝日新聞の社説担当者とのバトルを続けている。

   一方、原発再稼働問題では、朝日社説から「共感」を受け、そこで指摘された注文に対し、「了解」「大変心強い」とツイッターでこたえている。

消費税増税問題では「完全に論理破綻していますよ」

消費税増税・マニフェスト問題では、「バトル」を続けている。
消費税増税・マニフェスト問題では、「バトル」を続けている。
「4月12日朝日新聞朝刊(大阪)12面。恵村さん、僕はしつこいですよ。恵村さん、完全に論理破綻していますよ。その理由は、1、消費税増税という結論ありきで論を立てようとしていること、2、自社の社説を死守しようと自らの論を立てないこと、にあります」

   橋下市長は2012年4月12日夜、朝日新聞の政治社説担当、恵村順一郞氏への「3度目」の反論をツイッターで展開した。以降、23ツイート(1ツイート140字以内)も連投している。テーマは、消費税増税とマニフェスト問題だ。

   経緯は、(1)橋下市長が、民主党の小沢一郎元代表を批判する内容の4月4日付朝日社説を批判、(2)恵村氏が4月6日付夕刊コラムで、橋下市長に反論、(3)橋下市長が6日夕のツイッターで反論、(4)橋下市長が7日朝のツイッターで反論第2弾を展開、(5)恵村氏が4月12日付朝刊「社説余滴」で言及(控え目な?反論)と続いていた。

   そして今回、4月12日の橋下市長ツイッターにつながる。

原発再稼働の朝日社説は「その思いには強く共感」

   一方、橋下市長ツイッターは4月13日朝、

「13日朝日新聞朝刊社説。了解。読売や産経には原発再稼働で攻められているのでこれは大変心強い。大阪発で変える…やりたいのだが、今の自治体の権限と財源では限界がある。しかし弱音を吐いても仕方がない。松井知事とまさに府市統合でやれるところまでやってみる」

と原発再稼働問題では、朝日新聞との「共闘」を思わせる書きぶりをみせた。

   4月13日付朝刊の朝日社説は、原発再稼働と節電問題について、「大阪で変えてみては」との見出しで、橋下市長にエールを送った。橋下市長らが示した「再稼働に関する8条件」について、「事実上、急ぎ足の再稼働への反対表明といえる。その思いには強く共感する」と書いた。

   そして、「地方からの変革を重んじる橋下市長には、先頭に立って住民や企業に理解を求め、創意工夫に満ちた対策を繰り出してもらいたい」と期待感を込めて注文を出した。

   橋下市長はこの社説に「了解」とこたえた形だ。

   以降、橋下市長ツイッターは、再稼働・電力問題を10ツイート続け、途中でまた恵村氏への反論へ戻った。