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キムタクが「本当に嫌いだった」共演俳優 「いちいちイラつく。馬鹿じゃねーの」

   SMAPの木村拓哉さん(39)が、テレビ番組の中で「本当に嫌いだった共演俳優」の名前を明かした。20年ほど前の話だったが、相手が大物俳優だったために話題を呼んでいる。

   2012年7月9日放送されたバラエティ「SMAP×SMAP」(フジテレビ)で、出演者に「撮影期間中、ライバル役の俳優さんを本当に嫌いになったことがある?」というアンケートをとった。

「アイドルの芝居はどうか分かんないですけど」

   木村さんは、これに「YES」と回答。そのときのことを振り返り「本当に撮影中一言も口を聞かなかった」と話す。

   その俳優とは最初からそりが合わなかったらしく、撮影前の段階で「俺らは役者としての芝居やるんで、とりあえずアイドルの芝居はどうか分かんないですけど」と言ってきた。この言葉でもう不愉快になったという。

   そして、スタジオで共演者から「誰?誰?」と聞かれると、「萩原聖人」と名前を明かす。木村さんと萩原さん(40)は1994年のドラマ「若者のすべて」(フジテレビ)で共演。当時注目されていた若手の俳優が多数出演して話題になったドラマで、2人のほかに武田真治さん(39)や、深津絵里さん(39)、鈴木杏樹さん(42)らも出ていた。

   木村さんは当時、萩原さんのことがとにかく嫌いだったようで、萩原さんが「ちょっと監督話あるんだけど」と撮影を中断しただけでも「いちいちイラつく。なに現場止めてんだコノヤローって」。萩原さんが、現場で大好きな麻雀の雑誌を読んでいるのを見ても「馬鹿じゃねーの」と思っていたという。

当時の萩原聖人、キムタクに対抗心むき出し

   それから12年ほど経って再び共演したときは、特にわだかまりもなく普通だった。麻雀の雑誌についても「あのときは信じられなかったけど、今は凄い気持ち分かるわ」と笑いながら話せたということだ。

   今はもう険悪な関係ではないというが、そのときはどんな感じだったのか。94年当時のインタビュー記事を見ると、少し様子が見えてくる。

   萩原さんは1987年に俳優デビューし、90年のドラマ「はいすくーる落書2」(TBS)などに出演して人気を獲得。「若者のすべて」では、真面目で正義感の強い熱血タイプの役を演じた。役作りのため、髪を短く切り、麻雀も控えたという力の入れようだった。

   そして共演者について「木村拓哉、武田真治、鈴木杏樹らには絶対に負けたくない」と対抗心をむき出しにする。「いつでもさわるとやけどしそうな役者でいたい」とし、「これまでのドラマでは、出演前にリラックスするよう心がけてきたが、今回は思いっきり肩に力を入れてガンガン前に出て完全燃焼したい」と話している。

   元々エキセントリックな面もあったが、硬派な役作りのために気合いが入っていたこと、そして何より、共演者へのライバル心が、最初の木村さんへの態度に繋がったのかも知れない。

   木村さんが嫌いだった俳優を実名で明かしたことはネットでも話題になり、「こういうのは和解しているから言っているわけでね」というもののほか、「アイドルがバカされてた時代確かにあったな?」「なんで名前伏せなかったんだ?」といった感想が出ていた。