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これが不妊治療のラストチャンス? 太田光代、48歳の「顕微授精」

   芸能事務所「タイタン」の社長で、お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんの妻・太田光代さん(48)が、「顕微授精」で受精卵ができたことをツイッターで報告している。

   太田さんは以前から不妊に悩み治療を続けていたが、子宝には恵まれてこなかった。太田さん自身「最後」とする今回の治療で、無事妊娠することはできるのだろうか。

「最後の受精卵をどうしても移植出来ない…」

   太田さんは2012年8月6日、ツイッターで

「うんとね、三回って決めた顕微授精でできた受精卵のランちゃんを、どうしても移植出来ないの。いなくなったら嫌だし、三回以上受精卵を作らないって決めてたから。どうしたら、いいって思う?」

とツイートした。

   太田さんは30代の頃に体外受精に挑戦したが、受精卵はできなかった。今回初めて顕微授精を3回やってみたところ、3回とも受精卵ができた。しかし1回目、2回目は着床に失敗してしまい、「三回目の着床が、またダメだったら、なんだかねっ、生きがいが無くなっちゃうような気がするの」と、ラストチャンスの受精卵を体内に移植する勇気がなかなか出せないようだ。

   フォロワーからは「移植すべしでしょう。せっかく受精した卵ちゃんだから。その後は神様が決めてくれます。その子に生きる力や生まれ出てくる運命があるなら大丈夫だし、そうでなければその後何をしてもダメなときはダメと思った方がイイと思えますが…」「ホントに子供が欲しいと思うなら挑戦し続けた方がいいと思います。どんなに欲しくても無理な時がかならず来ます。年老いたときに今を後悔しないためにも是非!!」など、移植を勧める意見や、3回と言わずこれからも治療を続けてはどうか、という意見が寄せられた。

顕微授精の妊娠率は40代で数%

   太田さんは2009年に出演したテレビ番組「クメピポ!絶対あいたい1001人」(TBS系)で、不妊治療について語っていた。

   結婚10年目を迎え、仕事も軌道に乗った00年、36歳の時に「子供が欲しい」と思い、不妊治療を開始した。夫妻ともに一人っ子で、双方の親に孫を見せたいという気持ちもあったようだ。3年ほど続けたが、治療中はホルモンバランスが崩れ、重いつわりのような症状が出て車も電車も乗れず、仕事にならないのでやめたという。当時は、辛いから再開する気持ちになれないと話していた。

   この放送が大きな反響を呼び、それがきっかけとなって「顕微授精を3回まで」と決めた治療を再開したということを、11年11月に行われた不妊イベント「Fine祭り」で話したという。

   そもそも「顕微授精」とは、1つの精子を1つの卵子の細胞質に専用の注入器で送り込むという方法で、卵子の保護膜を自力では破れない精子をサポートする技術だ。受精卵は受精後2~3日で体内に移植する。

   名古屋市で不妊治療を行う「浅田レディースクリニック」が開設した不妊治療に関するサイトには、顕微授精の受精率は70%以上、受精した卵の90%くらいが卵割すると書かれている。しかし妊娠するか否かはケースバイケースで、初回、20代の女性なら1回で40%以上は妊娠できるだろうが、40代ならせいぜい数%、さらに何度もやって妊娠しないと次回の妊娠率も低くなるという。

   高齢ということもあり、インターネット上では「無事着床しますように」「無事産まれるといいね」など、太田さんを応援する書き込みが多く見られる。なお、太田さんは8月9日現在、受精卵を移植したか否かについてはツイートしていない。