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トヨタ、世界で14車種743万台の大規模リコール 部品共通化に「落とし穴」

   トヨタ自動車は、パワーウインドーの不具合が発生する可能性があるとして、世界で14車種、約743万台をリコール(回収・無償修理)すると、2012年10月10日に発表した。リコールの台数だけでみると、過去最多となる。

   国内は2006年9月~08年7月に生産した小型車の「ヴィッツ」「ラクティス」など6車種約46万台のリコールを国土交通省に届けた。海外は05年7月~10年5月に生産した「カローラ」「カムリ」など12車種、約697万台が対象となる。

   パワーウインドーのスイッチに潤滑油が均一に塗られていないクルマがあり、作動不良を起こす場合がある。事故の報告はないとしている。

   円高の影響もあって、トヨタは現在、原価低減を狙って世界レベルでの「部品の共通化」を進めている。北米などでリコール対象になった「ヤリス」は「ヴィッツ」の海外仕様車で基本は同じクルマだ。「カローラ」や「RAV4」などのグローバル車も汎用品が多く使われており、リコールの対象となる車種や国が広がったとみられている。