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上祐代表が「麻原の空中浮揚はヤラセ」発言 ネットで「江頭 2:50は本当にガチで飛んでた」

   元オウム真理教教祖の麻原彰晃(本名松本智津夫)死刑囚(57)の空中浮揚はヤラセだった、と「ひかりの輪」の上祐史浩代表(49)が語った。

   これを元オウム真理教幹部が証言したのは初めてだが、ネットでは「誰でも知っている」とそっけない。一方で、この話題からお笑い芸人の、江頭 2:50さん(47)の空中浮揚芸がクローズアップされていて、「麻原よりも高く飛んでいた」などと話題になっている。

「あれは飛んでるのではなくて跳ねてるんですよ」

   2012年10月11日に東京新宿のライブハウス「ロフトプラスワン」で行われたプロレスラー・グレートサスケさんのトークショーに登場したのが上祐代表だった。サスケさんはこの日のブログに上祐代表が惜しげもなく知られざるエピソードを披露してくれた、とし

「カスゴミが来ていたら最高のニュース・ソースだったのに・・・。来たのは東スポだけ」

と書いた。何が語られたのか。東京スポーツはこのトークショーに内容を12年10月16日付で記事にした。そこには、

「麻原彰晃死刑囚の空中浮揚写真について、上祐氏が『あれは(飛んでるのではなく)跳ねてるんですよ』とあっさり言い放った上で、某週刊誌のヤラセと暴露。これにはサスケも『爆弾発言ですよ!』と大興奮だった」

と書いていた。

   麻原死刑囚の空中浮揚というのは、ヨガを応用した超能力で、胡坐をかいて空中に浮かぶ。80年代終わりごろからテレビや雑誌でも紹介され、オウム真理教のPRアニメでは、麻原死刑囚が空を飛びまわっていた。

   ただし、当時からこうした超能力を信じていた人は少なく、今回の東スポの記事を読んだ人達もネットで「知ってた」、などと冷ややかな反応ばかりが目立つ。そうしたなか、「江頭はガチで飛んでた」「写真検証で麻原より高く飛んでた」などと、江頭 2:50さんの話題がクローズアップされ、様々な「伝説」が語られている。

   江頭さんの空中浮揚芸は有名で、朝日新聞の週刊誌「AERA」でも1995年5月15日号に取り上げている。記事によれば「これはネタになる」として江頭さんはその6年ほど前から取り組んできた。下半身の力を使って上手にジャンプすれば簡単に30センチほど宙に浮いたため、この「超能力」をもっと伸ばそうとヨガ教室に通ったが、インド人の先生より高く浮くことが出来て、1年分の授業料3万円を払ったのに3日で卒業したのだという。

「あなたは、尊師より凄い!」と言わせた?

   江頭さんの空中浮揚のエピソードは「お笑い男の星座 2私情最強編」(浅草キッド著:文春文庫)でも紹介されている。

   あることが原因で、オウム信者が江頭さんの自宅に訪れた。江頭さんは

「おまえらの尊師ってのが空中浮遊してるけど、あれはウソだろ!」

と言い放った。信者は、尊師は空中浮遊できるし自分もできると反論した。江頭さんはこの信者に勝負を挑み、信者が20センチ浮いたのに対し、江頭さんは70センチと圧勝。また「水中クンバカ」という、水の中で長く息を止める修行の勝負もして勝った。

「オウムの修行よりも大川興業の修行の方が遥かにステージが高いんだょお!」

というと信者は、

「あなたは、尊師より凄い人かもしれない!」

と語った。そして江頭さんはこの信者から「お布施」ともいえる2万円を借りた、と本に書いている。

   これが実際にあったことなのかはわからないが、当時、江頭さんの空中浮揚芸は有名だった。しかし、最近はこの芸にお目にかかれない。大川興業に話を聞いてみると、

「最近は殆どこの芸はやっていません」

ということだった。理由は「情勢を鑑みて」ということのようで、イベントに江頭さんを招いてこの芸をリクエストしても、やるかどうかわからない、ということだった。