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一人で食事する寂しい姿を見られたくない 「便所飯」経験している20代の80%は女性だった

   自宅または学校、会社などの公共のトイレで食事することを「便所飯」などと呼ぶが、住宅リフォーム会社のサンリフレホールディングスが調査したところ、全体の12%が「トイレで食事をしたことがある」と回答した。20代が一番高く、19%が「ある」と回答したが、その80%は女性だったという。

以前から時々話題になっていたが、確認できず

全体の12%が「トイレで食事をしたことがある」と回答
全体の12%が「トイレで食事をしたことがある」と回答

   「便所飯」が話題になったのは2009年7月6日付の朝日新聞「友達いなくて便所飯?『一人で食べる姿、見られたくない』」という記事がきっかけだった。記事によると08年秋から東大、名城大などいくつかの大学に便所飯を禁止する謎の張り紙が張られるようになったのだという。ただし、J-CASTニュースが大学に行って直接調べてみたり、大学側に問い合わせてみたりしても、それが事実なのかどうかはわからなかった。このときの記者は男性で、女性便所は調べていなかった。

   その後も「便所飯」は度々話題に登ってきたが、サンリフレホールディングスが調査したところ、自宅または学校、会社などの公共のトイレで食事した経験があるのは全体で12%いて、20代が19%。30代が13%、10代が11%という順位になった。サンリフレホールディングスの調査担当者に話を聞いてみると、自宅と公共の割合はどれくらいかの数字はないが、公共トイレで食事経験がある人は結構いる。20代で「便所飯」の経験者は女性が80%と圧倒的に高く、公共トイレでの経験者も多いのだという。こ調査は13年1月24日から2月25日に行われ有効回答数は2459人だった。

「リア充」世代は一人でいることが寂しく恥ずかしい

   なぜ「便所飯」をするのか、ということについては、若い世代の比率が高いのは清潔なトイレがある環境で育った人が多いからで、一人になれる空間が欲しかったり、食堂や公園などで一人で食事をする姿を見られたくない、という心理が働いたりしたためだろうと説明した。20代の女性が多いのは、こうした思いが強い世代だからではないか、と予想している。

   昨年まで女子大生だった東京の会社に勤務する女性は、「便所飯」をする20代の女性、特に20代の女子大生が多いのは納得できる、と説明した。いつの時代にも一人で食事することを恥ずかしいと思う女性はいると思うけれども、

「特に今の大学生は『リア充』の象徴のような存在で、仲間と盛大にワイワイやる姿が目立ちます。そうした中で、一人で食事する姿はあまりにも惨めな感じで、抵抗感が強いわけです。だから誰にも見られないトイレで済ましてしまう、そういうことだと思います」

と説明した。