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「代表と認めていない」に橋下氏激怒 中山議員は発言否定するが…

   日本維新の会でまたしても「仲間割れ」がぼっ発している。中山成彬議員が「橋下氏を代表と認めていない」と言ったとして、橋下徹共同代表が「中山議員は仲間だと思っていない」と怒っているのだ。

   しかし、当の中山議員は「そんな発言はしていない」と釈明している。一体真相は何なのか?

中山議員「マスコミは維新を分裂させたがってる」

   橋下代表は2013年7月23日、大阪市役所の退庁時会見で以下の発言をした。

「中山議員は僕は同じ仲間だと思ってませんから。中山議員はインターネットの番組で『橋下を代表と思っていない』と。『私は代表とは呼ばない、市長と呼ぶんだ』と。組織の一員としてはあるまじき発言と思います。国会議員からも、維新のメンバーからも選ばれた代表ですから、代表と思ってないんであれば維新の会から出てってもらいます。全く中山議員、僕は同じ維新の会のメンバー、仲間だと思ってません。今は手続き上維新の会のメンバーということになってると思うんですけど、僕のことを代表と思わないのであれば維新の会から出てった方がいいんじゃないですか」

   中山議員の処遇については7月27日の執行役員会でも話し合うといい、相当ご立腹のようだ。

   一方の中山議員は23日夜、こんなツイートを投稿した。

「今、マスコミから電話があった。私が橋下氏を代表と認めていないと言っているがとの質問に対し、橋下代表がそれなら党を出て行ってもらっても結構と言ったが、どう思うかと。私はそんな事は言ってない。役員会で是非参院選に出て欲しいとは言った。マスコミは維新の会を分裂させたがっているのだ。」

討論会では「代表と認めてないもんですから」確かに発言

   中山議員は7月24日にも、

「6月15日のチャンネル桜の討論会、確か慰安婦の橋下発言が話題になっていた頃だった。私は橋下氏に参院選出馬を願っていた。やはり党の代表は国会議員であるべきだと考えていたのであのような発言になった。今は維新が一致団結すべき時と思う。」

とツイートしている。

   発言内容を確認するため、中山議員の言う「6月15日のチャンネル桜の討論会」をYouTubeのチャンネル桜公式動画で確認した。

   パネラーは維新の支持者が多かったが、この時期はちょうど橋下代表のいわゆる「従軍慰安婦」についての発言が尾を引き、維新の支持率が下がり続けている頃だった。

   中山議員は、

「皆さん方の話を聞いて本当に申し訳ないと。代表としていただいてるからまあ言えませんけど、橋下…私は代表と言わないで市長と言ってるんですけどね、代表と認めてないもんですからね。発言というのは個人的にもそうですけども、本当日本のためにもね、大きなマイナスだったなあと思ってね、本当に残念なんですよ」

と発言、橋下代表の会見での指摘は間違っていないようだ。

   ただ、上の発言の間スタジオから笑いが起こっていたほか、中山議員もその後「彼はもう(参院選)出ないと言ってるんですけど、彼を出させる。もし出ないで負けたら責任取らされて辞めさせられますよ。だったら出るべきだと。あれだけ言ったんだから。自分の主張を貫こうとして全国比例で出るべきだと私は思う」とも発言、橋下代表を応援する姿勢も示している。

   「代表と認めてない」発言は中山議員なりのリップサービスで深い意味はないのかもしれないが、真意はよくわからない。