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地下トンネルでセシウム23億ベクレル検出 福島第1原発

   福島第1原発で汚染された地下水が海へ流出している問題で、東京電力は2013年7月27日、汚染水の漏えい源とみられる敷地海側のトレンチ(電源ケーブル用地下トンネル)にたまっている水から、1リットルあたり23億5000万ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。

   汚染水を採取したのは26日で、測定の結果、セシウム134が1リットルあたり7億5000万ベクレル、セシウム137が16億ベクレル、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が7億5000万ベクレル検出されたという。

   トレンチは2号機タービン建屋の地下とつながっている。東電は事故直後に流れ出した高濃度汚染水がまだたまった状態で、下の砕石層に染み出して地下水に流れ込んでいると見ている。今後詳しく調べるとともに、新たな海洋汚染を防ぐため汚染水を抜き取り、地盤を固める工事を行う。