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たかじんにできて、なぜテレビはできない 「とくダネ!」小倉、無言で下を向く

   歌手・タレントのやしきたかじんさんが2014年1月3日、64歳で死去していたことが報じられ、人々に大きな驚きと深い悲しみをもたらした。

   主に関西圏で活躍し、「ミスター大阪」の異名も持つだけに、在京キー局の情報番組でも訃報を大きく取り上げた。やしきさんの魅力の1つでもある「歯に衣着せぬ物言い」をうらやむようなやり取りもあった。

「ここまで言えるかっていうね。見てびっくり」

   14年1月8日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)では、「歯に衣着せぬ物言いで人気」「関西の視聴率男」が亡くなった、として取り上げた。

   コメンテーターのデーブ・スペクターさんは、「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)、「たかじんNOマネー」(テレビ大阪)などで共演経験が多く、「好きというか崇拝している」という。

   笠井信輔アナウンサーはデーブさんからやしきさんの出演番組のDVDを渡されるそうで、「こんなことを関西ではやってるんだよと。ここまで言えるかっていうね。見てびっくり。関西ローカルだからここまで言えるのかと思いきや、むしろそれを武器に我々ができないこと、このスタジオで言えないことを放送で言っているという…考えられない」と、「毒舌」に驚くと同時におののいている様子だ。

「言っちゃダメっていうようなこともどんどん言って、今年は!」

   生前親交があった司会の小倉智昭さんも、「大阪でたかじんさんの番組見たり、北海道行ったら北海道の大スター日高晤郎のラジオ聞いたりするわけですよ。何でローカルでこの発言ができて、東京で同じようなことをメディアで言えないのかって思う。そこがちょっと違うんじゃないのかな、不思議だなってずっと前から思ってた」と、全国ネットの番組に対する煮え切らない思いをのぞかせた。

   しかし芸能リポーターの武藤まき子さんから「小倉さんも負けないで、言っちゃダメっていうようなこともどんどん言って、今年は!」と言われると、小倉さんは無言になり、ガクッとテーブルにうつぶせた。どうやら自分が「そこまで言っていいんかい」と言われる度胸はないようだ。