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ムーディーズ、ソニーを投機的に格下げ

   格付け会社のムーディーズ・ジャパンは、ソニーの発行体格付けを「Baa3」(トリプルBマイナスに相当)から1段階引き下げ、「Ba1」(ダブルBプラスに相当)にした。2014年1月27日に発表した。21段階のうち上から11番目で、投資に向かない「投機的な水準」にあたる。収益性を改善させ、信用力を投資適格の水準まで短期的に回復させるのは困難になっているためとしている。

   ムーディーズは、ソニーのテレビやパソコンといった電機事業の大部分で、収益が大きな下方圧力にさらされていると指摘。ソニーの収益性は脆弱だとしたうえで、堅調な音楽や映画、デバイスなどではソニー全体で投資適格を維持するのに十分ではないと指摘した。

   ソニーは「当面の必要資金は確保されており、資金繰りの懸念はない。財務をきちんと理解してもらうためコミュニケーションを続けていく」とコメントした。

   ソニーに対しては、欧州系のフィッチ・レーティングスも2012年11月、23段階のうち13番目(BBマイナス)の「投機的水準」に格下げしている。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は21段階の上から9番目(BBB)で、「投機的」にはなっていない。