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スマホアプリ「写真袋」ユーザーはご注意 簡単な合言葉で「ヤバい写真」2ちゃん流出の危険

   「写真袋」というスマートフォン向けアプリがある。ある「合言葉」を設定して写真や動画のデータをアップロードし、その言葉を知っている人だけがファイルを見ることができるというものだ。

   友人との写真の共有やデータの移行に便利なアプリだが、思わぬ危険が潜んでいる。「2ちゃんねらー」が簡単な合言葉を突き止め、勝手にファイルを閲覧するという事例が発生しているようだ。

「123456」「あああああ」など単純な合言葉は設定できない

「写真袋」合言葉入力画面
「写真袋」合言葉入力画面

   「写真袋」はiPhone/Android向けアプリで、「写真・動画を簡単&大量に交換できるアプリ」とうたわれている。

   ユーザーは、自身のスマートフォン内のデータで共有したいものを選択し、4文字以上30文字以内の合言葉を入力する。合言葉には漢字、英数字、記号も利用可能だが、「123456」「ああああああああああ」「あいうえおかきくけこ」「あかさたなはまやらわ」など単純な言葉を入力すると、「別の言葉を設定してください」との注意が表示される。

   合言葉を決定するとデータの送信が完了し、データを共有したい人に合言葉を教える。合言葉を教えられた人はアプリ上でその言葉を入力すれば、データを受け取ることができる。

   データのダウンロードには有効期限が設けられていて、アップロードしたユーザーが120時間以内の時間を任意に設定できる。

「ハメ撮り」写真が2ちゃんに出回った事例も

   Google Playによると、写真袋は2014年5月22日時点で50万~100万インストールされている。ツイッターを見てみると、仲間内での写真の共有以外に、自身のわいせつ画像の公開を趣味とする人が「リツイートしてくれたら写真袋の合言葉教えます!」などとツイートしてフォロワーを集め、フォロワーはわいせつ画像を見て満足する、という使い方でも人気を集めているようだ。

   2ちゃんねるには「エロ目的」で写真袋を監視しているスレッドまで立てられている。簡単な合言葉が設定されたデータを暴き出し、その中にわいせつ画像があったらスレッドの住人に合言葉を教えたり画像を貼ったりする、という何とも悪趣味な集まりだ。

   実際、14年4月にはある写真袋ユーザーが恋人との写真を大量にアップしたものが出回ってしまっていた。かなりきわどい写真もいくつかあり、「祭り」状態となった。

   写真袋の公式サイトでは「見られたくない写真はカンタンな合言葉にすんなや~」との注意書きもある。

   「ヤバい」写真はオンラインで共有しないようにするか、どうしても写真袋を利用したい場合は絶対にわからないような難しい合言葉を設定するのが賢明だ。