J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

ダイエットすると、友人を失う? 「6キロ減量ごとに2人減る」は本当なの

   ダイエットが成功すると友達が去っていく――そんなアンケート結果がネットで話題になっている。

   イギリスのタブロイド紙デイリー・メールの調査で、6キロ体重を落とせば2人いなくなる計算なのだそうだ。その理由は痩せてキレイになり「嫉妬」されるからなのだそうだが、本当なのだろうか。

本当の友人を知る方法はダイエットが最適!?

脂肪と共に去りぬ
脂肪と共に去りぬ

   デイリー・メールのウエブ版「Mail Online」2014年5月21日付には、18か月間ダイエットをしていた18歳以上の2547人の英国人のアンケート結果が掲載されている。ダイエットによって得られたこととして、トップ3は「より自分に自信が持てるようになった」が74%、「積極的に社会生活が送れるようになった」が69%、「活力が生まれた」が63%になった。

   一方で、悪い影響が出たものとしてベスト3が「減量している途中で友人を失った」81%、「ジャンクフードとドリンクが欲しくなった」28%、「好きではない相手から注目されるようになった」21%だったという。

   体重がどれくらい減少したか、何人の友人を失ったかを調査したところ、6キロ減少するごとに友人を2人失う計算になったとしている。なぜ友人が去ったのかについては、「痩せたことに対する嫉妬」が65%、「ライフスタイルの変化」が53%、「友達としての関係が壊れた」36%が続いている。この調査結果について記事では、

「誰があなたの本当の友人かを知るには、ダイエットによって体重を減少させることが良い方法だ。友情が壊れることは残念だが、いい厄介払いにもなる」

と解説している。

   この記事のコメント欄には賛否両論があり、

「私はこの記事に同意する。私はまだ5~9キロ以上痩せるつもりだが多くの友人を失うのが怖い」
「痩せたことで友人に対する態度が一変した人を知っている。それは自信ではなく放漫な態度だ。嫉妬とは関係がない」
「ダイエットで痩せることも、それに嫉妬することも同じ虚栄心だから衝突してしまう」

などが書き込まれている。

日本でダイエットは強迫観念「むしろ好感を持たれる」

   本当にダイエットで痩せると「嫉妬」によって友人を失うのだろうか。ノンフィクションライターの杉浦由美子さんによれば、ダイエット中は規則正しい生活をするなどライフスタイルが変化し、夜に友人と飲みに行ったり、会社帰りなどにケーキを食べに行くなどの回数が減るため疎遠になりがちなのは理解できる、という。ただし、それによって友人が減ってしまう、ということには首を傾げる。

「ダイエットできれば自信になりますし、前向きに友人をつくろう、となります。また、ダイエットで容姿の良くなった友人に嫉妬して離れる、というのは日本では考えにくく、異性を気にする場合はむしろ、モテそうな友人が側にいたほうがいいため歓迎されるのではないでしょうか」

と杉浦さんは話している。