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産経社長がユダヤ系団体に謝罪 ホロコースト否定本の広告掲載

   産経新聞は2014年12月6日付けの朝刊にユダヤ系団体に対する謝罪文を熊坂隆光社長名で掲載した。ユダヤ人大量虐殺があったホロコーストを「でっち上げ」などと記している書籍3冊の紹介広告を出しためユダヤ系団体から抗議を受けていた。

   広告は14年11月26日付の東海・北陸版(約5000部)に掲載された。産経新聞はユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)のエイブラハム・クーパー副所長から「これらの本はユダヤ人に対する危険極まりない虚言の流布」などと書かれた12月4日付けの抗議文を受け取った。熊坂社長は、広告審査手続きに欠陥があったことは明らかだと認め、「読者とユダヤコミュニティーの皆様に深くお詫びいたします。もとより、産経新聞はナチス・ドイツによるホロコーストを許しがたい憎むべき犯罪ととらえています」と謝罪した。