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安倍首相が食べて叩かれた「高級カツカレー」 民主議員も同じものを、で起きた「勘違い騒動」 

   民主党の新代表が岡田克也代表代行に決まった2015年1月18日、インターネット上では「カツカレー」を巡るちょっとした騒動が起きていた。

   きっかけは、民主党の藤末健三議員が同日昼にツイッターに投稿した画像だった。

「同じもので安倍さん叩きませんでしたっけ」

高級カツカレーがまたもや話題に(画像は藤末議員ツイッターのスクリーンショット)
高級カツカレーがまたもや話題に(画像は藤末議員ツイッターのスクリーンショット)

   写っているのは、おいしそうなカツカレー。「民主党代表選挙、長妻昭陣営の決起集会。お昼は『勝つカレー』です」との説明があり、代表選に立候補した長妻昭元厚労相を応援するため「勝つ」のげんかつぎで食べたようだ。使用されている食器やソースポットからは高級感が漂う。

   すると、この投稿にツイッターユーザーらが目をつけた。安倍晋三首相の「カツカレー騒動」を思い起こしたためだ。2012年の自民党総裁選の際、安倍首相が決起集会の昼食で「高級カツカレー」を食べていたことが情報番組「ちちんぷいぷい」(毎日放送)に報じられ、話題となった。

   当時、首相が食べたのはホテルニューオータニ(東京都千代田区)のカツカレーだった。「ちちんぷいぷい」ではこの値段について「通常のカレーだけで3500円、カツを乗せると特別オーダーでもっと高くなるそうです」などと紹介。インターネット上の一部で「庶民感覚がない」などと批判が出ると、他メディアも騒ぎを報じた。

   今回の選挙も同じホテルで行われていて、画像を見る限り藤末議員が食べたカツカレーも同じものだ。そのことから藤末議員のツイッターには「高そうなカレーだね」「わぁ!おいしそうなカツカレーですね!!」といった皮肉めいたコメントが寄せられることに。加えて、

「これが『総理のカツカレー』を批判した方々のお昼ねぇ...」
「同じもので安倍さん叩きませんでしたっけ」
「かつて自分たちが何を批判したかも忘れたのか?(笑)」

といった声もあがり、これを一部まとめサイトなどが「ブーメラン」として取り上げ、ちょっとした騒ぎになった。

「民主党が批判した」とする根拠は見当たらず...

   だが「ブーメラン」という見方には疑問の声も多々出ている。安倍首相の「高級カツカレー」を批判していたのは一部ネットユーザーだ。話を大きくしたのも騒動を取り上げたスポーツ紙や情報番組など一部マスコミが中心で、民主党が批判していたという根拠はこれといって見当たらない。誤解に基づき批判している可能性が高そうだ。なお、一部まとめサイトはその後「勘違いだった」として訂正し、謝罪している。

   一方でネット上では、安倍首相の高級カレーを批判的に取り上げたマスコミの動きに注目が集まっているようだ。