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ネットいじめにあうサンリオ「シナモン」 水沢アリー、南キャン山里ら芸能人が応援コメント

   ツイッター上で「いじめ」に遭っているサンリオの人気キャラクター「シナモン」に、応援コメントが続々と寄せられている。

   J-CASTニュースが2015年5月14日に報じたのを皮切りに、15日放送のNHK「NEWS WEB」や16日付の東京新聞が立て続けに取り上げ、大きな反響を呼んだ。ファンだけでなく、水沢アリーさんら芸能人もエールを送っている。

  • バッシングにも負けず楽しいツイートを続けているシナモン(画像は5月18日のツイッターより)(C)2001,2015 SANRIO CO., LTD.
    バッシングにも負けず楽しいツイートを続けているシナモン(画像は5月18日のツイッターより)(C)2001,2015 SANRIO CO., LTD.
  • バッシングにも負けず楽しいツイートを続けているシナモン(画像は5月18日のツイッターより)(C)2001,2015 SANRIO CO., LTD.

「シナモン元気出してね、いろんなノイズは気にしちゃダメだよ」

   「そのまま無に帰れ」「お前は起きなくていいんだよ。一生寝てろゴミ」「こっちは今からねるんじゃボケ」「かえれこのやろう」――。これは5月11日の「おはよう~♪」というツイートに付いたコメントの一例だ。3月以降、こうした暴言リプライ(返信)が目立つようになり、最近は特にエスカレートしていた。

   この「異常事態」をJ-CASTニュースが報じると、ネット上には

「シナモンかわいそう...」
「シナモンが一体何をしたというのでしょうか」
「言い返さない相手にかさにかかって暴言吐くとか最低!」
「シナモン超がんばれ」
「負けるなシナモン!」

といった同情や擁護の声が相次ぎ、応援ムードが一気に広がった。

   タレントの水沢アリーさんも心を痛めたようで、15日、ツイッターで「シナモンちゃんのTwitterに癒されてるよ」とシナモンに励ましの言葉を贈っている。

   アイドルグループ「BiS」の元メンバー、ヒラノノゾミさんも「ほんと最近、シナモンへのリプライが笑えないし不快すぎる...」とこれを問題視。同じく元メンバーの寺嶋由芙さんは「シナモン元気出してね、いろんなノイズは気にしちゃダメだよ、つまんなくて下品な意地悪は、いつか必ず自分に返ってくるから、放っておけばいいのだよ!いつも元気でかわいいきみが好きだよー!」と熱いメッセージを送っている。

   また、日頃から「暴言リプ」に悩まされている南海キャンディーズの山里亮太さんは「まさかサンリオ様のキャラクターと話が合うかも!と思う日がくるなんて...」とツイートし、シナモンを新たにフォローした。

サンリオ本社からの呼び出しは「自作自演」?

   もっとも、サンリオもこうした状況を黙って見ているわけではない。暴言リプライを繰り返すユーザーに対しては以前から「ブロック」の措置をとっている。広報・IR室では正確な人数は公表していないというが、ツイッター上で「ブロックされた」と報告している人を探してみるだけでも、相当な数にのぼることが分かる。ここ数日はブロックが連発されたのか、「シナモン」ツイッターのリプライ欄には

「どうかブロックを解除してくれー」
「好きだからブロックしないで」
「ごめんシナモン!!!!!!ブロック解除してくれ」

といった懇願ツイートが続出している。だが、こうした手のひら返しをファンらは冷めた目で見ているようで、ネット上には暴言を吐いた人物をまとめたページまで登場。「ブラックリスト」として共有されているようだ。

   ちなみに5月15日には、あるツイッターユーザーが「(サンリオ)本社からお呼び出しを食らってしまった」「直々の怒りを買ったみたいです」などと投稿し注目を集めた。「サンリオ広報」から届いたという取材依頼のDM(ダイレクトメール)の画像を投稿し、18日には本社に出向いたと報告していた。ネット上では驚きの声が上がっていたが、サンリオ広報・IR室に取材したところ、

「弊社からそのようなご連絡を差し上げた事実はございません」

ときっぱり否定。どうやらこちらは「自作自演」だったようだ。