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赤ちゃんに覚醒剤、24歳男の謎 動機や方法について様々な憶測

   赤ちゃんに覚醒剤を投与し殺害したとして逮捕された熊本県在住のアルバイトの男(24)については、驚くべき手口で犯行に及んでいた可能性があることがメディアで報じられている。

   幼い息子にタバコを吸わせた両親が逮捕されて話題になったばかりだが、今度は、覚せい剤を使うという前代未聞の酷い事件が起こった。

  • 赤ちゃんになぜ覚醒剤を…(写真はイメージ)
    赤ちゃんになぜ覚醒剤を…(写真はイメージ)
  • 赤ちゃんになぜ覚醒剤を…(写真はイメージ)

警察は、捜査に支障と男の認否を明かさず

   報道などによると、容疑者の男は、2015年9月4日3時ごろ、5、6年前に知り合い交際中だったともいう20代の無職の女性とともに熊本市内のラブホテルに入った。女性は、シングルマザーで、生後3か月の長男を連れていた。男とこの乳児には血縁関係はなかった。

   その後、女性は、部屋で寝てしまい、12時半ごろになって長男が泡を吹いて固まっているのを見つけ110番通報した。男は、そのときには部屋にいなかったという。警察や消防が駆け付け、長男は病院に救急車で運ばれたが、急性薬物中毒ですでに亡くなっていた。司法解剖の結果、長男からは、致死量を超える覚醒剤の成分が検出された。

   熊本県警では、女性に不審な言動があったことから、任意で採尿検査をした結果、覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕した。男も同容疑で逮捕され、女性と男は起訴された後、それぞれ11月25、26日に熊本地裁で執行猶予付きの有罪判決を受けていた。

   ところが、男については、12月6日になって、女性の長男に覚醒剤を投与して殺害したとして、殺人と覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕された。県警は、捜査に支障があるとして、男の認否を明かしていないという。

   男が殺した動機や方法については報じられておらず、ネット上では、様々な憶測が出ている。

泣き止まないので、あぶりの煙を吸わせた?

   犯行の動機については、「子供の存在が邪魔だったってやつか」「子供が泣いてうるさいから静かにさせようと・・・・??」といった憎悪説から、「赤ちゃんが可愛いくて気持ちよくしてあげようと思ったんだろうな」との快楽説まで出ていた。覚醒剤投与の方法についても、注射のほか、「ほ乳瓶で飲ましたのか?」といった憶測があった。

   フジテレビ系情報番組「直撃LIVE グッディ!」では12月7日、容疑者の男が有罪判決を受けた後、知人2人に動機や手口を語っていたと報じた。

   番組によると、男は、11月28日に飲食店で2人に会い、女性の長男が泣き止まないので、部屋のトイレの中に入れたと明かした。トイレでは、覚醒剤を火であぶって気化させる「あぶり」という方法で長男に煙を吸わせたといい、その様子を誇らしげに語っていたというのだ。

   薬物問題に詳しい小森榮弁護士は、番組への出演で、この方法は、注射と同様にすぐに覚醒剤が効き始めると説明した。吸った後に筋肉が硬直し、けいれん発作を起こした可能性が高い、ともした。

   報道によると、乳児の場合、覚醒剤常習者が通常使う耳かき1杯分約30ミリグラムの投与で致死量に達してしまうという。

   容疑者の男は、離婚する2、3年前までは、2人の男の子を育てていた。それなのに、なぜこのような残忍なことが平気でできるのか。犯行前に覚醒剤を使っていたとも報じられているが、まだ動機面でナゾは残っているようだ。