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四国がオーストラリアの形、九州はアフリカ 奇妙な日本地図を放送したフジテレビが謝罪

   フジテレビの番組で、奇妙な日本地図が使われているとしてネットで大騒ぎになった。四国がオーストラリア、九州がアフリカ大陸の地図に置き換えられ、対馬、佐渡島、淡路島などがカットされている、というのだ。

   フジテレビといえば、架空の週刊誌の表紙に「JAP 18」という文字を書いて映すなど、これまでも数々の騒ぎを起こしてきた。そのせいか今回も様々な憶測を呼んでいる。

  • 「不適切な日本地図を引用してしまいました。お詫び申し上げます」。フジテレビは番組ホームページ内に謝罪文を掲載した。
    「不適切な日本地図を引用してしまいました。お詫び申し上げます」。フジテレビは番組ホームページ内に謝罪文を掲載した。
  • 「不適切な日本地図を引用してしまいました。お詫び申し上げます」。フジテレビは番組ホームページ内に謝罪文を掲載した。

「明らかにわざと」「よほど強い動機があるはず」

   問題の日本地図は2016年1月22日に放送された「ヒデ&ジュニアのニッポン超安全サミット2016」の番組内で使用された。番組自体は危険に直面した際に、どのように回避したらいいのかその方法を探る、というもので「害獣・害虫から身を守る」コーナーでは、ペットとして飼っていた犬を捨てる人が後を絶たず、その犬が野犬化し人に迷惑をかけているため、実態を調べるというものだった。

   画面に出てきた日本地図は四国をオーストラリア、九州はアフリカ大陸の地図に置き換えられているように見え、対馬、佐渡島、淡路島などが書き込まれていなかった。

   ネットでは、

「明らかにわざとなんだろうな。普通にする方が簡単なんだから」
「こんな不自然な改変には何らかの理由はあるよなあこれ。説明できんのフジテレビは?」
「よほど強い動機があるはず」
「その内作ったやつが特定されていくだろうな。反省する気もないみたいだからそのままフジテレビは視聴者が離れ続けるだろうな」

などといった書き込みが掲示板に出た。

   TBS系番組「水曜日のダウンタウン」(15年8月5日放送)では「日本地図、四国がオーストラリアに変わっていても意外と気づかない説」を紹介していた。これを思い出した人もいたようだ。

インターネットで見つけた地図をそのまま使用してしまった

   フジテレビといえば、先日もドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の病院のシーンに「放射能科」という診察室が出てきて騒動になったばかり。「放射線科」の間違いなのだろうが、このドラマのスタッフは以前にドラマ「最高の離婚」で使われた名刺に「津波ラッキー」と読める「tsunami-lucky」の文字を書いた人物と同一ではないかとして騒ぎが大きくなった。そのほかにもフジテレビは、広島原爆の日の翌日に「LITTLE BOY(原爆)」と書かれたTシャツをドラマで映したり、「JAP 18」という文字を架空の週刊誌の表紙に書いたりして騒ぎになったこともあるだけに、今回の「日本地図」についてもいろいろ憶測が飛んでいる。

   どうしてこんな日本地図を作製し放送したのか。フジテレビに取材したところ、

「スタジオ収録のために仮に編集したVTRで、インターネットで検索して見つけた地図をそのまま使用してしまいました。本来は本編集の際に差し替える予定でしたが、情報共有が不十分で本編集で修正することなく放送にいたってしまいました。今後はこのようなことのないよう、チェック体制を強化して再発防止に努めてまいります」

という回答が返ってきた。番組ホームページには現在、

「確認不足により、不適切な日本地図を引用してしまいました。お詫び申し上げます」

という謝罪文が掲載されている。