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熊本地震後、「くまモン」ツイッター沈黙続く 「おやすみツイートできないくらい大変なんだね。がんばれ」と応援の声

   熊本県で最大震度7を観測した地震に関連して、熊本県の営業部長兼しあわせ部長である「くまモン」に注目が集まっている。地震から半日以上経過しても、新たなツイートが投稿されていないのだ。

   元気が取り柄とあって、心配な声が寄せられている「くまモン」。しかし、部長職ゆえに地震対応に多忙なのだろう、とおもんばかるツイートも多い。

  • くまモンに心配の声(14年6月撮影)
    くまモンに心配の声(14年6月撮影)
  • くまモンに心配の声(14年6月撮影)

「くまモンスクエア」は休館

   くまモンの地震前最後のツイートは、2016年4月14日17時28分のもの。

「熊本が熱くなることまちがいなしだモン☆ラグビーワールドカップ2019が楽しみだモーン☆エイエイモーン!」

として、熊本市のイメージキャラ「ひごまる」とともに、19年開催予定のラグビー・ワールドカップ試合会場での写真を投稿していた。それから約4時間後に地震が発生。明けて15日になっても、13時現在で新たなツイートは投稿されていない。

   公式サイトによると、活動拠点である交流施設「くまモンスクエア」(熊本市中央区)は、15日と16日を休館とした。また、スケジュール表では、15日に予定していた「あいさつ運動一斉行動の日」「くまモンとあそぼう!」などへの参加中止が伝えられている。

   これまで活発にツイートしていたのに、突如沈黙したことから、ツイッターでは心配する声が出ている。各地のご当地キャラのみならず、「ポンキッキ」のガチャピンも「くまモンも大丈夫かなぁ?」とツイートした。

「九州のみなさん大丈夫!?くまモンちゃんも大丈夫?」(バリィさん)
「くまモンと、くまもとのみんなが はやく ゲンキになりますように」(さのまる)
「くまモン、熊本県のお友だち、昨夜の地震大丈夫?心配してます」(チーバくん)
「熊本県を中心に大きな地震が発生...くまモン大丈夫かなぁ~?」(ふっかちゃん)
「情報共有ありがとう!メディアも大切やけどもみんなで出来ることは発信すること! がんばれ熊本!がんばれくまモン! 支え合おう日本!!! 」(ちっちゃいおっさん)

東日本大震災時には「ボクなりの答えを見つけたい」

   沈黙には前例がある。くまモンは2010年、九州新幹線全面開業を前に、熊本県への認知度を高めるために誕生した。しかし開業前日の11年3月11日に、東日本大震災が発生。開業記念イベントは、軒並み中止が決定する。震災直後には、写真投稿サービス「ついっぷるフォト」を紹介しながら、「アップされている写真を見るだけでも、被災状況が...ボクは無力...」と嘆いていた。

   関連イベントが中止になるなか、同年3月16日には「今ボクは何ができるのか真剣に考えています。時間はかかるかもしれませんが、ボクなりの答えを見つけたいです」とツイート。その後数日間、沈黙していたが、蒲島郁夫知事の「極力、今までどおりの活動をすることで被災地や日本を支えていくことが重要である」との発言を受け、25日からつぶやきを再開していた。今回も「何ができるのか」を考えている最中なのかもしれない。

   もっとも、くまモンは「公務員」なのだから、地震対応に追われているのではないか、と見る向きもある。ツイッターにはこのように、続々と応援の声が出ている。

「くまモンがんばれ! 巨大ナマズになんか負けんな!」
「くまモンは部長級なら対策本部付けだな。頑張れ!」
「くまモンおやすみツイートできないくらい大変なんだね。がんばれ」