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ダイエットと健康に人気のチアシード アンジェリカと一流シェフの絶品レシピとは

【あさイチ】(NHK)2016年4月12日放送
「夢のシェフNEO 徹底攻略!チアシード」

   ミランダ・カーやアンジェリーナ・ジョリー、それにモデルの道端3姉妹など内外のセレブが美容とダイエットに使っているということで、最近、人気が急上昇のチアシード。

   栄養価が非常に高く、健康にもいいとされる「スーパーフード」だが、料理方法がいまひとつ難しく、使いこなせない女性が多い。番組では中国料理とイタリアン料理の人気シェフが、手軽に美味しくできる新レシピを公開した。また、人気モデル・道端アンジェリカも「簡単スムージー」を披露した。

  • 美容と健康にいいが、どう料理するといいの?
    美容と健康にいいが、どう料理するといいの?
  • 美容と健康にいいが、どう料理するといいの?

血液サラサラの油がイワシの8倍、食物繊維はゴボウの6倍

   チアシードは、南米が原産のシソ科植物「チア」の種子(シード)だ。番組では、世界3000種の食材の栄養を調査している慶応大学医学部の井上浩義教授が、チアシードの健康効果をこう説明した。

「チアシードには、悪玉コレステロールを減らし、中性脂肪の値を下げ、お肌の新陳代謝を活発にしてくれる、ありがたい成分のオメガ3脂肪酸(アルファリノレン酸)がたっぷり含まれています。その量はイワシの8倍、クルミの2倍以上です。また、食物繊維も豊富に含まれて、ゴボウの6倍もあります」
「ひゃ~、うれしい! だから、美容にいいのね~」

ゲストの久本雅美が素っ頓狂な声をあげた。

   MCの井ノ原快彦が聞いた。「久本さん、いつも食べているの?」

久本「買ったことあるけど、味がしないし、見た目がカエルの卵みたいでしょ? どう料理していいか、困っちゃうのよね」

   番組で街の声を聞くと、人気につられて買ったものの、「味がしないから家族が喜ばない」「サラダに混ぜると、ネバついて混じらない」などの理由でもて余している人がいた。また、食べ過ぎると胃を壊すのではと心配する人も。

井ノ原「井上先生、食べ過ぎは体によくないのですか? また、料理の際、気をつけなくてはならないことって何ですか?」
井上教授「いくら体にいいと言っても、オメガ3脂肪酸は油ですから、とり過ぎはダメです。また、食物繊維が多すぎるとお腹が張ってしまいます。1日に大さじ1杯分までにしましょう。オメガ3脂肪酸は熱に弱いので、炒めたりゆでたりすると壊れて効果がなくなってしまいます。また、チアシードは硬い殻につつまれていますから、すりつぶしてから料理しないと消化されません」

トロミがからみつくチアシード入り豆乳あえ麺

   けっこう、料理方法が難しいようだ。

   ここで、番組のために初めてチアシードを食材に試してみた中国料理の人気シェフ・井桁良樹さん(『老四川飄香』店主)が、「チアシード入り豆乳あえ麺」を実演した。すりつぶしたチアシードの独特のトロミで、麺に風味豊かなスープがからみつき、食べごたえ充分という。レシピは次のとおりだ。

   (1)材料(2人前):チアシード大さじ2、桜エビ大さじ3、いりごま小さじ2、醤油小さじ2、黒酢大さじ1、ザーサイ(みじん切り)50グラム、新ショウガ(みじん切り)小さじ2、豆乳(無調整)400ミリリットル、中華麺(2玉)、春キャベツ100グラム、細ネギ適量、ラー油適量。

   (2)下準備:細ネギは小口切り。中華麺と春キャベツは好みの硬さにゆでる。

   (3)中華鍋を温め、桜エビを入れて弱火で1分ほどいる(いると香りがよくなるため)。

   (4)すり鉢に(3)でいった桜エビ大さじ2(大さじ1は残しておき、仕上がりの時にトッピングに使う)、いりごま、チアシードを入れてすりつぶす。香ばしい香りが充満する。

   (5)豆乳を鍋で沸騰寸前まで温め、(4)のすり鉢に入れて混ぜる。かき混ぜるとチアシードと黒酢の働きでトロミが出る。これを器に入れる。

   (6)器に、ゆでた中華麺と春キャベツを盛り、細ネギと桜エビをトッピングとして散らし、ラー油をかけて出来上がり。

   「う~ん、うまい」「これは絶品だ」とスタジオで出演者一同舌鼓を打つ。

   シェフの井桁さん「中華麺ではなく、お好みでソーメンにしてもいいですよ。ザーサイがなければ、野沢菜やタクワンなどの漬物も美味しいです」

早い、簡単、ヘルシーなチアシード入りガスパチョ

   次に、イタリアン料理のシェフ・マリオ・フリットリさん(『マリオ・イ・センティエリ』オーナー・シェフ)が、やはり初めてチアシードに挑戦。「チアシード入りガスパチョ」を実演した。ガスパチョの定番であるパン粉の代わりにチアシードを使うのがポイント。チアシードのプチプチとした食感とうまみたっぷりのトマトとの相性がピッタリという。野菜がたっぷり入った飲むサラダだ。レシピは次のとおりだ。

   (1)材料(2人分):チアシード大さじ2分の1、フルーツトマト2個、ニンニク4分の1かけ、新タマネギ4分の1個、トマトジュース190グラム、エクストラバージンオリーブ油10ミリリットル、バルサミコ酢、ホットペッパーチリソース適量、塩・コショウ各適量、パプリカ(赤・黄)各4分の1個、キュウリ2分の1本、エビ2匹。

   (2)下準備:フルーツトマトは、湯むきしてタネをとり、4等分に切る。新タマネギは粗く切る。パプリカ、キュウリ、ニンニクは刻んでおく。エビは塩コショウを振って、オリーブ油をしいたフライパンでソテーする。

   (3)ミキサーに、フルーツトマト、トマトジュース、ニンニク、新タマネギ、ホットペッパーチリソース、バルサミコ酢、エクストラバージンオリーブ油、塩・コショウ(適量)、チアシード大さじ2分の1を入れて、かくはんする。かくはんは3分以上。

   (4)(3)をボウルに移し、冷蔵庫で冷やす。できれば冷蔵庫に1晩置くと、味がなじんでより美味しくなる。3日間くらいまで保存がきく。

   (5)(4)でできたガスパチョをそのまま飲んでもいいが、さらに見栄えよく、美味しく食べるために、器に(4)のガスパチョを入れ、パブリカ、キュウリを散らし、ソテーしたエビをのせる。バルサミコ酢、チアシード、オリーブ油をかけて食べる。

   「う~ん、ゴージャス」「最後にチアシードをかけるのがイタリアンの粋だねえ」と、こちらもスタジオで出演者一同、大評判だった。

シェフのフリットリさん「早い、簡単、ヘルシーで決めてみました~」

道端アンジェリカが毎朝飲むスムージーがコレ

   最後に、モデルの道端アンジェリカがVTRで登場。毎朝、作って飲んでいるという特製の「チア・スムージー」を紹介した。

道端「チアシードは味がしないので、難しいことは何にも考えずに、ただ混ぜて飲むだけです。満腹感が得られますから、ダイエットにいいですよ」

   作り方は簡単。次のものを混ぜて、ミキサーでなめらかになるまでかくはんするだけ。アサイー、ブルーベリー、ココナツなど、最近、健康にいいと話題になっている食品をすべて取り入れているのがスゴイ。

   チアシード大さじ1、冷凍アサイーペースト100グラム、冷凍ブルーベリー40グラム、冷凍ラズベリー30グラム、冷凍ストロベリー20グラム、リンゴジュース100ミリリットル、ココナツウォーター50ミリリットル。

   久本雅美が、また大きな声をあげた。

「アンジェリカ、えらい! 努力してるよ~! よし、私もキレイになろうっと!」