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小学生がツイッターで異性と「出会う」時代に わいせつ鹿嶋市議逮捕で明るみに出た「実態」

   小学生の女児とみだらな行為をしていたとして「強姦」などの容疑で逮捕された茨城県鹿嶋市議の男(46)は、ツイッター上でこの女児と知り合っていた。最近は、こうした経緯で事件に巻き込まれる子供が増えてきている。

   「ツイッター 援」「ツイッター サポ」などとネット検索すると、ハッシュタグを使って援助交際を求めるツイッター上の書き込みが大量にヒットする。

  • 小学生もツイッターで出会い(写真はイメージ)
    小学生もツイッターで出会い(写真はイメージ)
  • 小学生もツイッターで出会い(写真はイメージ)

iPod touchを与え、その見返りに性行為

   ここに小学生が混じっているかは、まったく分からない。しかし、未成年ともみられる内容の書き込みや画像がいくつもあるのは確かだ。

   容疑者の鹿嶋市議の男は2015年10月、小学校高学年だった女児とツイッターを通じて知り合い、数日後の12日に茨城県内のラブホテルに女児を連れ込んでいた疑いが持たれている。男は、匿名のツイッターアカウントを使っており、女児もツイッターをしていた。男は、13歳未満と知りながら、女児にiPod touchを1台与え、その見返りに性行為をしていたとして、16年4月24日に強姦と児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで逮捕された。

   13歳未満とわいせつ行為したときは、刑法上、脅迫したり暴行したりしなくても、強姦罪が適用されることになっている。

   事件は、女児の両親が買った覚えのないiPod touchを女児が持っていることを問いただし、警察に相談して発覚した。男は、調べに対し、「弁護士を通じて話をする」と容疑の認否を保留しているという。

   今回の事件で、女児はツイッター上でどんな書き込みをしていたのか。

   ひたちなか署の副署長は、取材に対し、この点については捜査中だと答えた。男が一方的に誘った可能性もあり、経緯についてははっきりしていない。

容疑者の18%が「ツイッターは子供を検索しやすい」

   ただ、容疑者の男は女児を脅迫したりなどしていないといい、「男が無理矢理連れ込んだわけではありませんので、女児はホテルに行くことは分かっていたと思います」と話した。

   女児が容疑者の男と、これ以外にも会ったのかや、ほかの男とも会っていたかは、まだ分からないという。

   13歳未満のツイッター利用については、禁止されているわけではない。ツイッターのプライバシーポリシーでは、親の同意がないと分かれば、アカウントの停止措置などをするとだけ定められている。

   女児が鹿嶋市内の小学校に通っているか不明だが、鹿嶋市教委に聞くと、スマホや携帯電話は学校内でだけ禁止されているといい、学校外なら、児童らがツイッターを使っていてもおかしくないわけだ。

   警察庁が4月14日に発表したまとめによると、最近は、規制が厳しい出会い系サイトに代わって、ツイッターやLINEなどの交流サイトによる子供の犯罪被害が増えている。15年は、18歳未満の被害は1652人と過去最高になった。うちツイッターが226人と最多で、こうした事件の容疑者の18%が「検索しやすい」と答えていた。小学生以下の被害は5%に過ぎないが、今後は増える可能性もありそうだ。