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国内最高齢のアジアゾウ「はな子」、69歳で逝く

   井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)で飼育されていた国内最高齢のアジアゾウ「はな子」(メス、推定69歳)が2016年5月26日、死んだ。

   同園の発表によると、26日8時半ごろ、ゾウ舎室内で横向きになっているのを飼育員が発見した。内臓が圧迫されないよう体を起こす作業を行ったが、15時4分に死亡が確認された。死因は不明で、27日に解剖検査を実施予定。

   はな子は1947年にタイで生まれ、49年に両国友好のシンボルとして来日。戦後初めて日本にきたゾウとして注目された。名前の由来は、戦時猛獣処分で餓死させられ、童話「かわいそうなぞう」のモデルにもなった「花子」から。当初は上野動物園で飼育されていたが、54年に自然文化園へ移った。

   アジアゾウの平均寿命は野生で約60年といわれる。はな子は長年多くの人々に親しまれ、66歳になった2013年には国内最高齢記録を更新した。だが、70歳を目前に天国へ旅立った。27日、ゾウ舎前には献花台とメッセージ用紙が設置された。