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「裁判員声かけ」で告発 工藤会系公判

   特定危険指定暴力団「工藤会」系組幹部(40)の裁判員裁判をめぐり、被告の知人の男2人が複数の裁判員に「よろしく」などと声を掛けた問題で、福岡地裁小倉支部は2016年6月9日、裁判員法違反の疑いで男2人を福岡県警に告発した。

   裁判員法では、裁判員に対する依頼や脅迫を禁止している。西日本新聞電子版(6月10日)などによれば、同法違反で立件すれば2009年の裁判員制度開始以来初めてとなる。

   組幹部の被告は、知人男性を日本刀で突き刺したとして殺人未遂罪で起訴された。同支部は16年5月16日に判決を言い渡す予定だったが、裁判員への声掛け問題を受け、判決期日を取り消し。その後、裁判員6人のうち4人が辞任を申し立て、同支部が6月7日に解任していた。