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男子たるもの「収まり」にこだわる 1日に何回「ポジション」直す?

   おそらく女子にはわからない男子のタシナミの1つが、朝出かける時にパンツの中で大切なものが正しい位置にしっかり納まっているかどうか確認することだろう。武士の魂である刀がきちんと鞘(さや)に納まるように、ソレが安定していると、男子の一日も心穏やかに始まるというものだ。

   大手下着メーカーのワコールが2016年8月30日、興味深い調査を発表した。男子たる者、大切なものが正しい位置にキープするため、「一日に何回ポジションを直していますか?」と尋ねたのだ。

  • ワコールが新発売したフロント部分をキープしたパンツ「JUST FIT BOXERS」(同社ホームページより)
    ワコールが新発売したフロント部分をキープしたパンツ「JUST FIT BOXERS」(同社ホームページより)
  • ワコールが新発売したフロント部分をキープしたパンツ「JUST FIT BOXERS」(同社ホームページより)

下着メーカー・ワコールの調査では1日10回の人も

   この調査は、ワコールがパンツのフロント部がしっかりキープできるタイプの製品の発売を機に、男性は「何に」こだわってパンツを選ぶかを調べたもの。2016年7月29日~8月8日の期間に、全国の10~60代の男性2121人にインターネットを通じてアンケート調査を行った。

   それによると、男性の80%が自分で選んで購入しており、選ぶ時のこだわりとして「はきこごち」「色とデザイン」「通気性」などを重視していた。「はきごこち」の中でも見逃せないのが「フロント部の安定性」だ。「『フロント部のポジション』にこだわりがありますか?」という質問には、過半数の55%が「はい」と答えた。

   さらに、「なぜポジションにこだわるのか?」と尋ねて、「一番近い気持ちはどれですか?」と、次の5問の中から選ばせると、「自分の好きなポジションにいてほしい」が55%と圧倒的に多く、次いで「真っ直ぐじゃないと落ち着かない」(20%)、「動くと気になる」(15%)、「アウター(ズボン)をはいた時のシルエットが気になる」(7%)、「男の威厳」(2%)と続いた。好きな位置にしっかりと納まっていると安心するようだ。

   「その他」の回答で自由に意見を述べさせると、「フィットするボクサータイプの場合は、真っ直ぐ保ってくれると気持ちがよい」「その都度位置が違うので、違和感を覚えたら、落ち着くように直す」などの意見があった。

   そこで、「一日に何回ポジションを直しますか?」と聞くと、一番多いのが「3回」で25%、2番目が「0回」で19%、続いて「2回」(18%)、5回(14%)......。中には、よほど落ち着かない人なのか、「10回」という人が5%いた。やはり気になる人が多く、ポジションを直す人が8割以上いるわけだ。

収納する方向に正解はない

   ところで、今回の調査では触れていないが、パンツの中に収納する際、どちらの方向にしまったらよいかという点もインターネット上で論議を呼んでいる。この問題を調査した報告はほとんど見当たらず、意外に他人には聞きにくい話題だからだ。いくつかのウェブサイトをのぞくと、こんな質問が目につく。質問者は中高校生が多いようだ。

「パンツにしまう時は、上と下のどちら向きにするのが普通なのですか。Wikipediaで、思春期くらいに下向きへ入れていると、下に曲がると書いてあったような気がしたのですが......。心配です。どうなのでしょう?」
「ボクサーパンツ・デビューしたのですが、使っている人に聞きたいです。上向き収納ですか、下向き収納ですか? 普通上向きの方がモッコリするそうですが、自分は下向きの方が圧倒的にモッコリします」

   これに対する答えは次のようなものだった。

「私は、下向きですかな。モッコリ感ハンパないです」
「上向きでしょう。上を向いて歩こう」
「上向きにしますね。海外ブランドは、下向きにした方が良いのもありますよ!」
「長めで、ぶら下がっているなら下向きに。小さめで水平に近いなら、パンツはく時に上向きになる。それだけ」
「最初は上にセットしますが、歩いていると、だんだん落ちてきませんか?」
「私はトランクスなのでブラブラ状態」

どうやら正解はないようだ。