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長谷川豊氏、アニメ声優も降板へ テレビ大阪「出演しない方向で協議中」

   「人工透析ブログ」が物議を醸している元フジテレビアナウンサーの長谷川豊さん(41)が、声優を務める予定だったショートアニメ「ぺペペペン議員」に出演しない可能性が高まってきた。

   同アニメを放送するテレビ大阪は2016年9月30日、J-CASTニュースの取材に「製作委員会が出演しない方向で協議中」と答えた。

  • 長谷川さんは本人名キャラクターの声優を担当すると発表されていたが…(9月2日発表のニュースリリースより)
    長谷川さんは本人名キャラクターの声優を担当すると発表されていたが…(9月2日発表のニュースリリースより)
  • 長谷川さんは本人名キャラクターの声優を担当すると発表されていたが…(9月2日発表のニュースリリースより)
  • 「ぺペペペン議員」(C)2016 SANRIO / DLE

「辛口ニュースキャスター」本人名キャラで登場予定

   「ぺペペペン議員」は、サンリオと「秘密結社 鷹の爪」で知られるディー・エル・イーが共同開発した新キャラクタープロジェクト。ペンギンたちがまるで人間のように暮らす国「南極合衆国」を舞台に、合衆国の国会議員「ペン議員」たちが日々気になる問題について面白おかしく議論を繰り広げるというストーリーだ。

   ショートアニメは10月2日からテレビ大阪で放送される予定になっている。長谷川さんは「世相を激しく斬る辛口ニュースキャスター」として、自身と同名のキャラクターの声優を務めることになっていたが、テレビ大阪宣伝部によると「現在、製作委員会が出演しない方向で協議中」という。

   理由については回答を得られなかったが、19日付のブログが影響しているとみられる。ブログ公開後には、サンリオの公式ツイッターアカウントにも長谷川さんの声優出演に対して、「降板を求めます」「起用するのはやめてください」といった投稿が相次いでいた。

   長谷川さんは19日、自身のブログに「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!」と題した記事を掲載。現行の健康保険・年金制度を問題視する中で、日本における透析患者の多くは「自堕落」な生活を送り続けた結果、透析を受けざるを得なくなった人々だ、などと主張した。

   これを受け、腎臓病患者の患者団体「全国腎臓病協議会」は23日付で長谷川さんに抗議文を送付し、発言の撤回と謝罪を求めた。29日にはテレビ大阪が、「ブログ内容に行き過ぎた表現があり、多くの人に不快感を与えた」として、ニュース番組「ニュースリアルFRIDAY」のキャスターから長谷川さんを降板させると発表した。その際は、「言葉を大切にしなければならない報道番組のキャスターとしては不適切な発信と言わざるを得ない」と理由を説明している。