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ファミコン復刻版「早く増産しろ」 「完売」続出で「怒り」の声も続出

   任天堂が2016年11月に発売した人気家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」復刻版の国内販売台数が発売4日間で26万台を突破した。ゲーム総合情報メディア「ファミ通」が発表した。

   復刻版は11月10日に販売が始まり、商品名は「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」。本体のデザインやパッケージは、1983年に発売されたファミコンと同じままで、サイズを約60%と縮小して、手のひらサイズに仕上げた。希望小売価格は5980円(税別)。

  • メーカーの枠を超え、往年の名作を多数収録(画像は任天堂プレスリリースより)
    メーカーの枠を超え、往年の名作を多数収録(画像は任天堂プレスリリースより)
  • メーカーの枠を超え、往年の名作を多数収録(画像は任天堂プレスリリースより)

発売4日で26万台超

   本体に「スーパーマリオブラザーズ」「ゼルダの伝説」「パックマン」「ドンキーコング」「ファイナルファンタジーIII」など往年の人気ゲーム30本をあらかじめ内蔵しており、手軽に楽しめるのが特徴だ。ファミコン同様、テレビやパソコンにつないでコントローラーで遊ぶが、ファミコン用カセットを差し込んで遊ぶことはできない。

   また、ファミコンやスーパーファミコン向けのゲームソフトは、家庭用ゲーム機「Wii U」などでもダウンロードして遊べる。しかし、復刻版ではダウンロードしてゲームを新たに追加することはできない。

   復刻版は発売前から予約が殺到して家電量販店などでは予約分でほぼ完売し、売り切れ状態となっているという。任天堂は増産を急いでいるが、「予想を上回る高い人気」(関係者)が続いており、オークションサイトには2~3倍の価格で出品されている。

   その高い人気を示すように、ファミ通の調べによると、11月10~13日の4日間(初週)の販売台数は26万2961台に達した。

「クリスマスや年末商戦に向け、さらに需要が高まりそう」

   ファミコンは1983年の発売後、2003年に生産を終了するまで海外でも販売されて高い人気を誇った。スマートフォンゲームが主流となる中、今回の復刻版発売で任天堂は30~40代のファミコン世代を据え置き型ゲームへと取り込む狙いがある。その狙い通り、かつてファミコンで遊んでいた世代の関心は高く、「今後も、クリスマスや年末商戦に向け、さらに需要が高まりそうだ」(ファミ通)という。

   また、任天堂は来(2017)年3月に新型ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」の発売を控えている。復刻版発売でニンテンドースイッチの注目度を高める狙いもあるとみられる。

   ネット上では復刻版について、「即完売かよ。早く増産しろ」「転売狙いで買ってる奴が多すぎる」「いつまで待てばいいんだ」といった売り切れへの怒りを露わにするコメントが並んでいる。