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トイレットペーパーだけどお尻はNG スマホ専用「おもてなし」成田に誕生

   スマートフォン専用の「トイレットペーパー」が成田空港の一部のトイレにお目見えした。開発したのはNTTドコモだ。ただし、お尻ではなく、皮脂で汚れたスマホのディスプレーを拭き、トイレに流すのがお約束だから気をつけよう。

   「日本の空の玄関口」成田を選んだのは、増加する訪日外国人への「ドコモ流のおもてなし」とか。ツイッター上では日本人ユーザーからも「便利そう!」と注目を集めている。

  • 成田空港の一部トイレに設置されたスマホ専用トイレットペーパー(提供:NTTドコモ)
    成田空港の一部トイレに設置されたスマホ専用トイレットペーパー(提供:NTTドコモ)
  • 成田空港の一部トイレに設置されたスマホ専用トイレットペーパー(提供:NTTドコモ)
  • 紙幅は普通のトイレットペーパーの半分ほど(提供:NTTドコモ)

外国人向けのガイド情報を紙面に

   設置は2016年12月16日~2017年3月15日の期間限定。J-CASTヘルスケアの取材に答えたNTTドコモプロモーション部担当者によると「おそらく世界でも初めての試みなので、まずは3か月設置し反響を見る」という。

   紙幅は普通のトイレットペーパーの半分ほどで、その隣にちょこんと取り付けられている。「ディゾルボ」という水に溶けやすい紙でできており、使用後はトイレに流せる。あくまでスマホ画面の汚れを取り除くためなので、「お尻を拭かないでください」と、同社はユーチューブで公開したPR動画で注意喚起している。

   担当者によると、取り組みのきっかけは「外国人観光客に、日本で衛生的に過ごしていただくためのドコモ流おもてなしです」。紙面には「WELCOME TO JAPAN」の文字とともに、ドコモが提供するWi-Fiサービス接続方法や、音声翻訳機能を備えたトラベルガイドアプリの情報を英語でプリントしている。

   成田空港を選んだのは、来日外国人が最も多く利用するからだ。さらに、「海外からの長旅で日本に到着したら、まずトイレに行かれる方も多いと想定」(し、到着ゲートのすぐ近くのトイレに設置した。

「斬新!」から「違和感」まで賛否両論

   トイレに決めたもう一つの理由は、日本のトイレの先進性や綺麗さが外国人に評判だからだ。温水洗浄便座をはじめとした高機能性と快適な空間は政府も着目する。内閣官房の有識者会議「『暮らしの質』向上委員会」は2015年7月、「日本のおもてなし文化を凝縮・具現化した」日本のトイレ空間を世界に発信する取り組み「ジャパン・トイレ・チャレンジ」を提言した。

   今回はNTTドコモがオリジナルで開発したトイレットペーパーだが、今後専門メーカーと協力していくかについて、担当者は「そうしたことができると面白いと思いますが、今のところ未定です」と答えた。

   スマホ専用トイレットペーパー設置の報を受け、ツイッター上では日本人のユーザーから賛否両論の興味を示す投稿が次々と出ている。

「斬新!」
「おもしろいことするなあ」
「なるほど、便利そう」
「成田行く機会があれば見つけたい」
「なんだか違和感。外に置くなら良いけど。トイレでスマホを使えって事になる」
「用が済んだら早く個室を開けて欲しい。待ってる人がいるかも」
「トイレの一人の利用時間が長くなって、団体とかの客が来たら渋滞起こりそう?(笑)」