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講談社編集次長、妻殺害容疑で逮捕報道 「進撃の巨人」見出しに違和感続出

   東京都文京区の自宅で2016年8月に妻(38)を殺害したとして、警視庁は17年1月10日、講談社で青年コミック誌『モーニング』の編集次長を務める朴鐘顕(ぱく・ちょんひょん)容疑者(41)を殺害容疑で逮捕した。

   逮捕された朴容疑者は大ヒット漫画「進撃の巨人」を連載していた雑誌の編集長を昨年まで務めていた。一部メディアでは、朴容疑者は「担当編集者」だったと報じられているが、講談社広報室の担当者は「『進撃の巨人』の担当編集者だったことはありません」と否定している。

  • 講談社本社(Wikimedia Commonsより)
    講談社本社(Wikimedia Commonsより)
  • 講談社本社(Wikimedia Commonsより)

講談社広報「本人は無実を主張」

   各メディアの報道によると、朴容疑者は16年8月9日未明、自宅で妻の首を絞めて窒息死させた疑いが持たれている。朴容疑者は当初「妻は自殺した」などと説明していたが、警視庁は遺体の状況などから、事件の可能性があるとして捜査を進めていたという。

   講談社広報室は逮捕について、

「このような事態になり大変遺憾です。本人は無実を主張しており、捜査の推移を見守りつつ社として慎重に対処してまいります」

とのコメントを発表している。

   多くのメディアでは、朴容疑者の逮捕を報じた電子版記事の中で、捜査関係者の話として、

「朴容疑者は人気漫画『進撃の巨人』を担当していた編集者」

などと報じている。だが、講談社広報室の担当者はJ-CASTニュースの取材に、「朴容疑者が『進撃の巨人』の担当編集者だったことはありません」と報道の内容を否定している。

「進撃の巨人は事件と関係なくね?」

   アニメ化や実写映画化もされた人気漫画「進撃の巨人」は、朴容疑者が編集長として2009年に立ち上げた雑誌『別冊少年マガジン』で、創刊と同時にスタートした。そのため、朴容疑者は「進撃の巨人」の連載に編集責任者として関わったと言える。

   インターネット上では、朴容疑者の逮捕を伝えるニュースの見出しに「『進撃の巨人』編集者」を用いるメディアが多いことに対し、「漫画の名前を出す必要はあるのか」との声が漏れているツイッターには、

「進撃の巨人は事件と関係なくね? 見出しに使う必要なくね」
「殺人した事と進撃の巨人は関係ないのに何故そこをクローズアップするのか意味不明」

と違和感を感じるとの投稿が数多く出ている。