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「沖ノ島」、世界遺産登録へ 諮問機関が勧告

   ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」が、福岡県北部の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の一部について、世界遺産への登録を求める勧告をした。文化庁が2017年5月5日、発表した。

   同遺産群は、宗像、福津両市にまたがる8件から成る。内訳は、全島が宗像大社の「沖津宮(おきつみや)」の境内である沖ノ島(九州沖約60キロ)周辺の4件(同島、小屋島、御門柱、天狗岩)と、同大社「中津(なかつ)宮」がある大島(九州沖11キロ)内の2件、九州本土にある同大社「辺津(へつ)宮」と、新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群の2件。今回の勧告では、沖ノ島周辺の4件のみの登録を求めており、他の4件は除外するよう条件を付けた。沖ノ島は、4~9世紀に航海安全を祈る祭祀が行われ、「海の正倉院」とも呼ばれるほど豊富な装飾品などが出土している。

   登録は、7月の世界遺産委員会で正式に決まる見通し。