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HKT宮脇はなぜガチ泣きしたか プロレスに重ねた「現実」

   AKB48グループのメンバーが女子高生プロレスラーを演じたドラマ「豆腐プロレス」(テレビ朝日系)のリアルイベント(興行)が2017年8月29日、「格闘技の聖地」として知られる後楽園ホール(東京都文京区)で行われた。

   ドラマには出演していなかったメンバーを含めて31人が出演。アイドルらしからぬムーンサルトプレスやダイビングセントーンといった大技を次々に繰り出した。メインの試合では、「ハリウッドJURINA」ことSKE48の松井珠理奈さん(20)らのチームと「チェリー宮脇」ことHKT48の宮脇咲良さん(19)のチームが対戦。敗れた宮脇さんは、悔しさのあまり「ここまでガチ泣きしたのは初めて」。宮脇さんはドラマ中の対戦でも松井さんに敗れ、17年の「選抜総選挙」で松井さんの順位を上回れなかったことが脳裏をよぎったのか、

「現実の世界でも色々負けを感じることがかなり多いので、勝った達成感を味わいたい」

と、プロレス以外でもリベンジを誓っていた。

  • 敗戦に「ガチ泣き」する宮脇咲良さん(左)と横山由依さん(右) (c)WIP2017製作委員会 (c)AKS
    敗戦に「ガチ泣き」する宮脇咲良さん(左)と横山由依さん(右) (c)WIP2017製作委員会 (c)AKS
  • 敗戦に「ガチ泣き」する宮脇咲良さん(左)と横山由依さん(右) (c)WIP2017製作委員会 (c)AKS
  • 試合では次々に大技が繰り出された (c)WIP2017製作委員会 (c)AKS
  • 最終試合の攻防は21分42秒に及んだ (c)WIP2017製作委員会 (c)AKS
  • イベント終了後に取材に応じた4人。左から横山由依さん、宮脇咲良さん、松井珠理奈さん、白間美瑠さん

ドラマの対戦でも負け、総選挙の順位でも負ける

   イベントでは計7試合が行われ、最終試合の「王座決定戦」では宮脇さんと「ロングスピーチ横山」こと横山由依さん(24)による「錦糸町道場」チームと、松井さんと「道頓堀白間」ことNMB48の白間美瑠さん(19)による「パワーストーンズ」チームが対戦。21分42秒に及ぶ攻防の末、松井さんが片エビ固めで横山さんを破った。

   試合終了のゴングが鳴ると、松井さんはチャンピオンベルトを掲げ、涙を流しながら白間さんとハグ。その様子をリング上で眺めていた宮脇さんと横山さんも、呆然とした様子で涙を流した。

   4人はイベント終了後に報道陣の取材に応じ、宮脇さんは役と自分との「境目がなくなって...」と明かしながら、敗戦直後の「ガチ泣き」ぶりを振り返った。

「相手が(チャンピオン)ベルトを受け取っている瞬間は、本当に悔しかったですし、ここまで『ガチ泣き』したのは初めて。人前ではあまり泣きたくないタイプなので...。ファンの方でも、あそこまで本気で泣いている私は初めて見たかな、と思う」

   続けて、プロレス以外での「負け」にも言及した。

「勝つというのは本当に難しいことで、すごいこと。現実の世界でも色々負けを感じることがかなり多いので、勝った達成感を味わいたいと心から思った」

   17年の「選抜総選挙」では、宮脇さんは2位という目標順位を掲げていたが、結果は4位。対する松井さんは目標1位に対して結果は3位だった。「現実世界での負け」が何かは明言しなかったが、こういったことも念頭に置いてリベンジを誓った可能性がありそうだ。

チャンピオンベルト強奪されて「幕切れ」

   横山さんも

「勝負があるうちは、勝つまではやりたい」

と話し、勝った側も

「貪欲さが芽生えて、今もメラメラしている」(白間さん)
「どんどん挑戦を受けたい」(松井さん)

と再戦に意欲を燃やした。

   イベントでは、最後に「オクトパス須田」ことSKE48の須田亜香里さん(25)らがリングに乱入して松井さんのチャンピオンベルトを強奪。アナウンサーが

「大変な結末となりました!この辺で放送席、失礼させていただきます。to be continued!」

と絶叫して閉幕した。特段の発表はなかったものの「第2弾」を予感させる幕切れとなった。