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BBCが東国原英夫を紹介 「『風雲!たけし城』の守備軍として知られている」

   「どげんかせんといかん」で流行語大賞も受賞した、元宮崎県知事でタレントの東国原英夫さん(59)は、イギリスでは今も「たけし城のスター」と認識されているようだ。

   英BBCのウェブ版が「Takeshi's Castle star uses video to promote tax scheme」というタイトルで2017年9月7日に報じたのは、東国原さんが出演する鹿児島県曽於市のふるさと納税PR動画。動画の内容を解説するほか、日本発のユニークな動画とマスコット文化について、イギリス人の視点からのコメントを掲載している。その中で、東国原さんの主な肩書きとして使われたのは、1980年代に人気を博した番組「風雲!たけし城」での演じた「守備軍」だった。

  • 曽於市ふるさと納税応援『そおですね体操:第一』(曽於市プレスリリースより)
    曽於市ふるさと納税応援『そおですね体操:第一』(曽於市プレスリリースより)
  • 曽於市ふるさと納税応援『そおですね体操:第一』(曽於市プレスリリースより)

宮崎県知事ののち、衆院議員も経験

   東国原さんは、お笑い芸人「そのまんま東」としてキャリアを積んだ後に政治家へ転身。2007年に宮崎県知事に当選し、任期満了後の12年に衆院議員となった。知事として宮崎県をPRする際に多用した「どげんかせんといかん」というキャッチフレーズは、07年のユーキャン新語・流行語大賞にも選ばれた。現在は、テレビのコメンテーターなどとしても活躍している。

   しかし、海を隔てたイギリスでは、日本のバラエティ番組「風雲!たけし城」(TBS系)が人気を集めたことから、東国原さんは今も「たけし城の人」の印象が強いようだ。

   「風雲!たけし城」は1986年から89年にかけて放送されたバラエティ番組で、出演者がゲームに挑み、賞金獲得を目指すという内容で人気を博した。体を張った挑戦が話題を呼んで海外でも放送されており、他国でも高い人気を得ている。イギリスでも、80年代後半に紹介され、その後、レギュラー放送も始まった。

   こうした影響もあってか、BBCは今回の記事の中で、東国原さんにについて、芸人や政治家としての活動にも触れているものの、

「西洋の視聴者には、『風雲!たけし城』の守備軍として知られている」

と説明している。BBCの今回の動画紹介記事は、J-CASTニュースの姉妹サイト「Jタウンネット」の9月6日配信記事を引用しながら、独自の補足も行っている。

BBC「奇妙だ」

   また、BBCは記事の中で、同PR動画中の「そおですね体操」や日本のマスコット文化にも触れている。

   動画は高校時代に曽於市に住んでいたという東国原さんが、市のマスコットキャラクター「そお星人」とガールズユニット・Chu-Zの吉田明加さんと一緒に踊るというもので、「そもそもみんな曽於市の存在知らない」という自虐的な歌詞と脱力感のある音楽に奇妙な踊りが合わさり、独特の雰囲気を放っている。

   日本のツイッターユーザーは

「歌が頭から離れんwww」
「脱力感満載www」
「どんどん曽於市が有名になってくれればいいなぁっと思っています」
「小1の息子はそおですね体操もっと観たいととても気に入ったようです」

など、好意的なコメントを投稿しているのに対し、BBCは「奇妙だ」とバッサリ。

   また、マスコット文化については「日本文化においては不可欠」とし、ハローキティやクマもんといったキャラクターをおなじみとしながらも、魚の頭部をモチーフとしたデザインで国内でも話題となった高知県の「カツオ人間」については「紛れもなく面妖」と、こちらもバッサリと評している。