J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

ジャニーズの一部ファンが「スタッフにエアガン発砲」 「普通に警察沙汰では?」

   ジャニーズ事務所が、公式サイト上でファンに向けて「大切なお願い」を公開した。クリックすると、一部の「マナーに反する過激な行為」を行うファンらに対し、そうした行為をやめるよう、強く求めている。

   迷惑行為の具体例として、「スタッフに向けてエアガンを発砲」など9種類を挙げている。「エアガン発砲」については、ツイッター上で「普通に警察沙汰では?」などと驚く声も上がっている。

  • ジャニーズ事務所はファンに対し「大切なお願い」をした(画像はイメージ)
    ジャニーズ事務所はファンに対し「大切なお願い」をした(画像はイメージ)
  • ジャニーズ事務所はファンに対し「大切なお願い」をした(画像はイメージ)

ジャニーズ事務所サイトが「大切なお願い」で注意呼びかけ

   ジャニーズ事務所は2017年9月13日、サイト上に「ジャニーズファミリークラブ」の署名で「大切なお願い」を掲載した。第1段落で、

「暖かく応援してくださっているファンの皆さまが、ファンとしての品位を保ちタレントを温かく見守っていただいている一方で、マナーに反する過激な行為を行う方へ『大切なお願い』があります」

と呼びかけている。読みようによっては、「一方で」以降の「過激な行為を行う方」は、ファンではない、と暗に訴えている言葉使いのようにもみえる。

   続けて、移動するタレントの追跡行為については、「絶対にやめていただきたい」と、これまでお願いしてきた、とした上で、

「残念ながら過激な迷惑行為は依然として目撃されています」

と指摘。公共交通機関で大きな混乱が発生するなどの事態になっており、関係機関から再三、改善を求める注意・警告を受けているという。そして、実際に発生している例として、9種の迷惑行為を列挙した(以下、表現は簡略化)。

(1) 飛行機、新幹線でタレントに近い席を取り、立ち上がって覗き込む
(2) 新幹線内でタレントの乗車車両の前後のデッキに留まり、一般の人の通行を妨げる
(3) タレントの写真、動画を撮影し続ける
(4) タレントの進路を妨害
(5) タレントに故意にぶつかったり、抱きついたりする
(6) マネジャー、警備員らの注意を無視し、追跡を繰り返す
(7) スタッフに向けてエアガンを発砲
(8) 一般の乗降客を巻き込み迷惑をかける
(9) タレントを乗せた移動車両を白タクなどで追いかける

   こうした行為が、一般の人達に迷惑をかけることで、タレントの評判を落とすことにもつながる、と指摘。今後、事態の改善がなければ、

「関係機関よりコンサートの開催中止勧告を受けること」

「タレントが公共交通機関を利用できなくなる」

可能性もあるという。もし、そうなれば、コンサートを心待ちにしている多くのファンの気持ちを台無しにすることになる、と訴えている。

エアガンファンも心配

   この「お願い」は、複数のスポーツ紙(ネット版)が報じるなどし、ツイッターでも話題となった。特に「スタッフにエアガン」のくだりは、大きな注目を集めた。

「エ、エアガン?」
「ヤバ過ぎない?普通に警察沙汰では...」
「エアガンでスタッフ撃つって、ぶっ壊れすぎだろw」

などと、驚いている様子がうかがえる。ジャニーズファンの中には、職場で「エアガン」の話を持ち出され、

「あなたが関わっているのは、そんな過激な人たちなんですか??」

と聞かれてしまった、と報告した人もいた。

「エアガンの件だけど、あんなのファンじゃない」
「ファン失格」

という声もあった。反響はエアガン愛好家にも広がり、

「エアガンファンにとっても規制強化の口実にされるから断固抗議するわ」
「スタッフ怪我してエアガン規制が強化されたら、あちこちで阿鼻叫喚になりそうな案件だな」

と心配する声も上がっている。

   ツイッターでの指摘でもあったように、スタッフにエアガンを撃つ行為は、「普通に警察沙汰」なのだろうか。

   過去のニュース報道をみると、エアガン発射絡みの逮捕事案は実際にある。たとえば、エアガンの弾を当てて、専門学校生に約1週間のけがをさせたとして、無職少年(17、当時)が傷害容疑で逮捕されている(産経新聞、2013年12月17日)。けがに至らない例でも、中学1年の男子生徒を撃って弾を当てたとして、警察が無職の男(43、当時)を暴行の疑いで逮捕している(産経新聞、16年6月3日)。