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「功労者」香取慎吾の無念 スマステ終了を知った瞬間の一言とは

   元「SMAP」の香取慎吾さん(40)が16年間の長きにわたりMCを務めた生放送の情報番組「SmaSTATION!!」が2017年9月23日に放送終了したが、香取さんの恨み節で幕を閉じることになった。

   自分もスタッフも番組を続けたかったけれども、自分が「新しい道」を進もうと思ったことで終了になってしまった、と謝罪した。そして視聴者を驚かせたのが、「SmaSTATION!!」も終了は新聞を見て知った、ということだった。番組の最後は、長年の労をねぎらうため花束を渡す、といったセレモニーはなく終わった。

  • 「どこまでも続けたいと思っていた」
    「どこまでも続けたいと思っていた」
  • 「どこまでも続けたいと思っていた」

「699回、700回やりたかったなぁーー!」

   番組の終盤は香取さんと大下容子アナウンサー(47)の2人のトークで締めくくられた。いつ泣き出してもおかしくない表情の香取さんは、

「残念ですよ。続けたかった」

と語り出した。

「みんなで新しい道を選んで、新しい道を進もうって思ったことによって、この、みんなでどこまでも続けたいと思っていたスマステが終わってしまうことに、みなさんに僕は申し訳ないと思う」

と謝罪した。そして視聴者を最も驚かせたのが番組の終了を新聞で知った、ということだった。6月中旬に各スポーツ紙が「スマステ終了へ」と報道していた。番組プロデューサーから「終わります」と告げられたのは、放送を6、7回残していた8月12日。

「本当に終わるんですね!?」

という言葉が香取さんの口から出たという。そして、こういう長寿番組の終了でよくある花束贈呈などのセレモニーは無かった。最後に香取さんは大下アナと抱き合った。そして、

「699回、700回やりたかったなぁーー!」

と大声で叫んだ。番組は699回目の放送で幕を閉じた。

   このいくつかの香取さんの恨み節の背景には何があったのか。9月26日に局内で行われた定例記者会見の席上で、早河洋・会長兼務CEO(73)が語った内容がネット上で大きな話題へと発展した。

番組終了を話すタイミングは事務所にお任せしております

   記者から、なぜ香取さんは新聞で番組終了を知らなければならなかったのか、と質問された早川会長は、

「テレビ局が(番組終了を)個人に通知することはない」

と説明した。香取さんは終了決定時点でジャニーズ事務所に所属しているため事務所側といつまでに終了するというやり取りをした。事務処理は適正に行われており、

「そこからは事務所の判断。我々は個人でなく、事務所と行動しているわけで、(テレビ朝日に)何か意図があってということはありません」

とした。終了については平均視聴率が8%あり決して悪い数字ではなかったが、総合的に判断した、と語った。700回まで放送しなかったのは、長寿番組は「整数」で終るというルールは無く自然な流れとした。

   ネット上では再び香取さんが新聞で番組終了を知ったことへの議論が始まった。そもそも長寿番組のメインMCを務めた人物である。

「個人ったって雛壇芸人でもなく番組の顔だろ。いいともで言えばタモリ、おまかせで言えばアッコ、直接通知しないなんてありえるのか」
「テレ朝から連絡貰ったジャニーズ事務所がスマステ終わる連絡を一切しなかったワケだな。ジャニーズ事務所の香取への嫌がらせだな」
「テレビ朝日は番組を続けたかった、そういう無念さがあるんだろ」

などといったことが掲示板に書き込まれた。

   J-CASTニュースが9月27日にテレビ朝日に対し、長年MCを務めている人に対しても番組終了を伝えないのは事実なのか聞いたところ、同局広報から、

「基本的に事務所に対して正式に伝えます。出演者に対して事務所が話すタイミングについては、事務所にお任せしております。そのあと、テレビ局側から出演者に伝えるのが通常です」

という回答が返ってきた。