J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

貴乃花が「事件隠したか」でバトル 横野レイコ「知らないはずない」VS宗像弁護士「ほぼない」

   大相撲の春日野部屋で3年前に傷害事件が起き、有罪判決が出ていた問題で、当時日本相撲協会の危機管理部長だった貴乃花親方の対応をめぐって、ワイドショー内で議論が起きた。

   2018年1月29日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)は、危機管理委員会委員長だった宗像紀夫弁護士が生出演。相撲レポーターの横野レイコ氏と火花を散らせる場面があった。

  • 貴乃花親方(画像は貴乃花部屋ウェブサイトから)
    貴乃花親方(画像は貴乃花部屋ウェブサイトから)
  • 貴乃花親方(画像は貴乃花部屋ウェブサイトから)

「最初に春日野親方がどういう報告をしたかが、この件では一番問題」

   春日野親方は25日の報道陣への対応で、14年9月に起きた傷害事件を1週間以内に、当時の北の湖理事長、出来山広報部長、危機管理担当顧問に報告したと述べている。

   だが「とくダネ!」では、当時危機管理委員長の宗像紀夫氏が「(当時報告は)受けておりません。今回分かるまでこの事件を知りませんでした」と明言。宗像氏によれば、協会では通常、問題が起きるとまず事務局に話がいく。事務局主事から危機管理部長、部長から理事長へと伝わり、理事長の判断で危機管理委員会にあげるか否かの判断がなされるという。

   これを踏まえ、宗像氏が「部屋で2~3発殴ったくらいだと、危機管理委員長まではあがってこない」と述べると、横野レイコ氏が「じゃあ2~3発殴ったくらいに当時は思われていたということですか?」と質問を投げかけた。

   宗像氏はすぐに「思っていたかどうかじゃなくて、最初に春日野親方がどういう報告をしたかが、この件では一番問題なんですよ」と反論。「たとえば立ち話で『うちの部屋でこういうことがありました』と。それで『もう起きないようにしてくれ』という話で終わっているかもしれない」「通常、警察問題が起きて私の耳に入ってこない形は、4年間やっていてほとんどない」として、当初の報告内容を重視していた。

   一方、岸本哲也アナウンサーが

「当時の危機管理部長だった貴乃花さんが隠したという可能性は、宗像さん、あると思いますか?」

と質問すると、焦点は貴乃花親方に。宗像氏は「それは私の目から見てほとんどありませんね」と答えたが、横野氏が「それはなぜですか?」と割って入った。

「貴乃花親方にショックを受けているんです」

   宗像氏は「警察問題になる事件が起きて、私の耳に入らないで終わるなんてできるはずがないですから」と述べたが、横野氏は「でも貴乃花部長が知らないわけがない案件じゃないですか」と食い下がった。宗像氏は「それは分かりませんよ。どういう報告をしたか。他の相撲部屋の細かい状況まで他の人は立ち入れないでしょう」とするも、横野氏も「危機管理部長に報告するシステムになっているじゃないですか。それを知らせないとしたら、間に入った顧問が貴乃花部長に知らせないのはまずいと思います。当然知らせていると思いますよ」と主張を崩さなかった。

   貴乃花親方について宗像氏は「心情はよくわからないけど」としながら、「貴乃花さんが今回の事件の重大な部分をもし知っていて、危機管理委員会に何も話さないというのは私としては考えにくい」と話している。

   その後も横野氏は、

「貴乃花部長がどこまで知っているか、場所中の親方に記者が聞いたけどノーコメントだったというんですね。もし当時(春日野部屋の事件を)知っていて、でも『協会はこういう体質だから隠蔽する』と思っていたから日馬富士問題でこういう行動になったというなら、貴乃花親方にショックを受けているんです。貴乃花さんはこういう問題に立ち上がってくれる人だと思っていたし、『隠蔽したのか』という風になるのは、責任を問われてしまいます」

と持論を展開。これに宗像氏は

「この事件に『隠蔽』とか何だって言いますが、警察の事件に、公になっているんですよ。初期の段階でどういうやり取りがあったかが問題なんです。隠蔽する理由なんてない」

と反論していた。