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ネットの声が都庁動かした? 「男性トイレにおむつ交換台ない!」→半年後...

   「都庁、男子トイレにもおむつ交換台ついたってよ」。ブログでそんな喜びの声を上げたのは、お笑いコンビ「飛石連休」の藤井ペイジさんだ。

   藤井さんは約半年前、東京都庁の男性トイレにおむつ交換台がなくて「リアルに困る」とツイッターで訴え、大きな反響を呼んでいた。

  • 「女性トイレにしかない」ことがSNSで話題となり…(画像はイメージ)
    「女性トイレにしかない」ことがSNSで話題となり…(画像はイメージ)
  • 「女性トイレにしかない」ことがSNSで話題となり…(画像はイメージ)

「そういえばどうなったかな」と向かうと...

   藤井さんが東京都庁第1庁舎45階の南側展望室を訪れたのは、2017年10月下旬のことだ。1歳3か月の息子を連れ、男性トイレに入ると、おむつ交換台がなかった。

   ツイッターで「息子(1才3ヶ月)つれて2人で都庁の展望台に行ったら、おむつ交換台が女性トイレにしかなかったよ」「リアルに困るんですけど」と投稿。その上で、

「古い建物にはそういうタイプのトイレ(おむつ交換台が女性側のみ)が多いです。ちなみにもっと古いと、そんな台自体がない笑」

と悩みを明かした。

   幼い子どもを育てる「イクメン」パパならではの訴えに、ツイッターでは「外出時、息子のオムツを主人が替えられないパターンがよくある」「パパがオムツ交換するのは想定してないのかと」と共感の声が相次ぐことに。ツイートは2万8000件(18年4月14日現在)超の「リツイート」を記録し、この問題を取り上げたJ-CASTニュース記事にも多くの反響があった。

   そんな藤井さんが再び当時の男性トイレを訪れたのは、18年4月。14日のブログで「ちょうど近くを通りかかったもんで、『そういえばどうなったかな』と思い、展望室へ」と詳細を報告した。

   ブログによると、トイレの中には「ベビーベッドは、44階トイレ内(男性用・女性用それぞれ)にあります」と書いた案内表示の張り紙があった。44階の男性トイレへ行くと、確かにおむつ交換台は洗面台の隣に設置されていたという。

   ブログでは、「『都庁、男子トイレにもおむつ交換台ついたってよ』 やったね! 喜びの写り込み」と投稿。洗面台の鏡に写りこむ自身と交換台の「ツーショット」写真を掲載した。

「おむつ交換台が女性トイレにしかない」トイレは他にも...

   藤井さんはこれを受け、「急遽置いた感は否めないですけど それでも、世間の声に対応してくれた気持ちが嬉しいです」と投稿し、

「あえて言うなら、目隠し的な仕切り板が立ってるとありがたいのですが。てへ。これで気兼ねなく、また都庁につれて遊びに行けますな~。ありがとう都庁!」

と都庁に感謝の念を示した。

   18年2月1日更新の東京都庁バリアフリーマップ(担当:庁舎管理課)によれば、藤井さんが訪れた男性トイレには遅くともその頃までに、おむつ交換台を設置していたことがわかる。

   東京都の庁舎管理課の担当者は、2017年10月のJ-CASTニュースの取材に「男性トイレへのおむつ台は、現在のところ設置する予定はありません」と回答。「男性トイレにおむつ台を設置してほしいという要望は特にいただいていませんが、今後改修の過程で考える可能性はあるかもしれません」とも話していた。

   ちなみに、マップによれば、おむつ交換台を設置している男性トイレは都庁全体で2つ、女性トイレは5つある。都議会議事堂1階南側、都民広場北側、同南側。「おむつ交換台が女性トイレにしかない」トイレは18年2月1日時点で、その3か所に残っている。