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タモリに「タメ口」で物議 注目オンナバンド、Mステ初登場で「トレンド」入り

   度々問題視される芸能人の「タメ口」だが、許容される人とそうでない人がいるようだ。現時点では後者だとみられるのが、新進気鋭のガールズバンド「CHAI」だ。

   2018年5月11日放送の音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)で、司会のタモリさん(72)にタメ口をきいたとしてネット上で波紋が広がり、一時ツイッターの「トレンド」入りしたほどだ。

  • Mステ初登場のCHAI(画像は公式サイトより)
    Mステ初登場のCHAI(画像は公式サイトより)
  • Mステ初登場のCHAI(画像は公式サイトより)

「あのね...」

   この日、「3週連続初登場企画」の枠で出演した「CHAI」は、双子の姉妹を含む4人組のニュー・エキサイト・オンナバンド。「NEOかわいい」をコンセプトに掲げ、若い女性やミュージシャン、海外でも注目を集める存在だ。番組では、女優の吉岡里帆さんや歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんも曲の世界観を絶賛していると紹介された。

   波紋を広げたのは、タモリさんとのトークでの、コンセプトの「NEOかわいい」に関する質問への答えだ。

「あのね、NEOかわいいっていうのは、CHAIがそもそも4人ともすっごいコンプレックスが多くて、見ての通り全然完璧じゃないの。コンプレックスってみんな持ってるもので、コンプレックスはその人の個性でその人にしかないし、でもそれをすごくかわいいと思っていて。だからかわいくない人なんていないと思ってる。そう。だからそれを『NEOかわいい』って言って、みんなをかわいいって言いたいの」

その他のメンバーも、説明に「そう」「そう」と口々に同意した。

   フランクな口調に驚いた視聴者もいるようで、ツイッター上などには

「タモさんにタメ口...」
「タメ口とか引くわ」
「ありえない」

など、嫌悪感を顕わにするコメントも投稿された。一方で擁護派も多く、

「あれが普段のスタンス」
「chaiのタメ口ってキャラじゃね?」
「別によいではないか」

といった理解を示すコメントがファン以外からも寄せられた。

   パフォーマンスを含め話題となったCHAIは、一時ツイッターのトレンド入りをするほど大きな反響を呼んだ。

   こうした議論の中であがっているのが、「○○はいいのに?」「△△も使ってる」といったタメ口芸能人の名前だ。もちろん、タメ口が定番化した芸能人でも批判的な意見はなくならないが、世間的に許容されているような人物がいるのも事実だ。

「ローラは愛嬌があるからタメ口でも許せるけど、他のタレントはイラッとくる」

   だが、今回のCHAIはこうしてひんしゅくを買っている。その差はなんだろうか。まだ知名度がなく、「タメ口キャラ」と認識されていなかったためかもしれない。しかし、「ハーフタレント」や「おバカキャラタレント」同様、ミュージシャンの中にもタメ口ユーザーは目立つ。

   実はこういった議論は「古くて新しい」とも言える。女性自身は17年8月、「ローラはOK?許せるタメ口と許せないタメ口の違いに論争勃発」と題した記事をウェブサイトに掲載し、タレントのローラさん(30)のタメ口について分析。その中では、

「ローラは愛嬌があるからタメ口でも許せるけど、他のタレントはイラッとくる」
「タメ口でも相手を尊重してる感じがあれば腹は立たない」

といった声が紹介されている。

   なお、CHAIは同日深夜放送の音楽番組「バズリズム」(日本テレビ系)でも、「元気だよ~」「超うれしい」「(反響)めっちゃあった」など、タメ口でトークを繰り広げていた。