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「頭脳の甲子園」初の栄冠は栄東 「青春のクイズ大会」の激戦制す

    2018年8月25日、東京・渋谷区のスマートニュース社で、第1回「ニュース・博識甲子園」(主催:日本クイズ協会 協賛:スマートニュース、Z会)の決勝大会が開催された。

    出場校は予選の成績順に、栄東高(埼玉県)、開成高(東京都)、旭丘高(愛知県)、松本深志高(長野県)、川越高(埼玉県)、仙台第二高(宮城県)、福岡高(福岡県)、慶應義塾高(神奈川県)の8校。

  • 右から優勝した栄東高校の佐藤彰真、森田晃平、安達虎太郎、準優勝した開成高校の後藤弘、上野李王、藤松健太の各選手
    右から優勝した栄東高校の佐藤彰真、森田晃平、安達虎太郎、準優勝した開成高校の後藤弘、上野李王、藤松健太の各選手
  • 右から優勝した栄東高校の佐藤彰真、森田晃平、安達虎太郎、準優勝した開成高校の後藤弘、上野李王、藤松健太の各選手

1回戦は「勝ち抜け早押しクイズ」

    各チーム3人のチームで、1回戦「勝ち抜け早押しクイズ」(4チーム勝ち抜け)、準決勝「ジャンル別ボードクイズ」(2チーム勝ち抜け)、決勝「ノルマ制早押しクイズ」という3ラウンドで競った。

    1回戦の「勝ち抜け早押しクイズ」は、各校先鋒・中堅・大将を選定して早押しで対決。大将戦が終わるまでどこが勝ち残るかわからない展開となったが、1位・旭丘、2位・開成、3位・栄東、4位・松本深志の順で準決勝に進んだ。仙台第二はわずか1点差で涙を飲んだ。

    準決勝は「ジャンル別ボードクイズ」。「社会」「歴史」「国語」「科学」「生活」「芸能・音楽」「スポーツ」「趣味・娯楽」という8つのジャンルから、難易度の異なる問題が各3問、計24問出題される形式。1人の解答者は8問まで答えられるというルールのため、3人のうち誰が解答席に出るかの戦略が重要になる。

    この準決勝は1位の栄東に続く2位3位争いが最後の1問までもつれた。開成が旭丘を1点リードしている状態で出題された国語の上級問題。

    「百人一首の『夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづくに 月宿るらむ』を詠んだ、清少納言の曽祖父にあたる人物は誰でしょう?」という問題(正解は清原深養父)を、4チームとも正答できずに開成が2位で決勝に進出した。

    決勝は栄東と開成が激突。3人全員が解答席に着き、チーム合計で15問正答した方が勝つ。ただし、3人それぞれが5問正答しなければならないというノルマが付いているというルールだ。誤答をすると問題を最後まで読み直したうえで、相手に解答権が移る。

決勝の最終問題は「一騎打ち」

    対決は決勝戦にふさわしい激戦となった。中盤に開成が追いかける展開となり、栄東の森田選手が最初に5問のノルマを達成。しかしそこから開成が追いかけ、藤松選手が抜ける。終盤は一進一退。栄東の佐藤選手が抜けた時点で13対13。開成の後藤選手・上野選手が残り1問ずつ、栄東の安達選手が残り2問となった。ここで開成・後藤選手が抜けて一歩リード。次の問題で、安達選手が追い付き、いよいよ最終問題。開成・上野選手との一騎打ちとなる。

「インフレの種類で、『駆け足をする』という意味・・・」

    の時点で開成・上野選手がボタンを押し

「ギャロッピング・インフレ」

    と解答。

    これが誤答となり、読み直された。

「インフレの種類で、『駆け足をする』という意味があるものは『ギャロッピング・インフレ』ですが、『忍び足』という意味があるものは何でしょう?」

    を聞き、栄東の安達選手が「クリーピング・インフレ」と正答。

    これで勝負あり。第1回ニュース・博識甲子園の優勝の栄冠は、栄東高校の安達虎太郎、森田晃平、佐藤彰真の3選手の頭上に輝いた。

    結果的に、予選結果1位の栄東が優勝、2位の開成が準優勝という結果になったが、1回戦から決勝まで、劇的な展開が続き、笑いあり涙ありの「青春のクイズ大会」が幕を閉じた。

    なお、この決勝大会の模様は、9月8日から、インターネットテレビ「Paravi」で配信される。