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迷惑駐車を怒鳴る警備員、その横でなぜかラップ ホームセンターで起きた「ハプニング」話題に

   埼玉県内のホームセンターで男性警備員が迷惑駐車とみられるワゴン車に怒鳴り付ける動画がツイッター上に投稿され、波紋が広がっている。

   動画では、ヒップホップアーティストのSHOさん(36)がラップに乗せて実況中継するかのようなシーンが映っており、それもネット上で話題になっている。

  • 警備員が「迷惑駐車」に怒鳴っていた。左に見えるのは、SHOさん(ピョンギさん投稿の動画から)
    警備員が「迷惑駐車」に怒鳴っていた。左に見えるのは、SHOさん(ピョンギさん投稿の動画から)
  • 警備員が「迷惑駐車」に怒鳴っていた。左に見えるのは、SHOさん(ピョンギさん投稿の動画から)

警備員「警察呼ぶよ!」SHO「ケイサーツはやめろ!」

   撮影された現場は、「スーパービバホーム」三郷店の正面入口付近だ。

   警備員は、入口横の可動式フェンス前に止められたワゴン車の窓に近づいて行き、こう怒鳴り声を上げた。

「出せ!ホラ!早く!」「非常識なのが分かんねえのか!動かせ、すぐに。早く動かせよ!」

   ワゴン車のフロントガラスは、サンシェードで内側からふさがれていた。

   緊迫した状況。ところがそこに、なぜかやってきたのがSHOさんだ。

   SHOさんは、「薬物はやめろ」という自らのラップを、実際に警察から職務質問を受けている最中などに披露し、その様子をSNSに公開するなど、異色のラッパーとして知られる。動画はネット上で、「ヤクブーツはやめろ」というフレーズでたびたび話題になり、ツイッターではフォロワーが10万人以上に達する。

   このSHOさんは、警備員の後を追うように着いて行き、ワゴン車の少し手前で、スマホを手に自撮りの「実況ラップ」を始めた。

「早く~、動かせよ!フォッフォッフォッ」

   スマホのカメラに向かって、、SHOさんは、「ヤクブーツはやめろ」ラップのリズムに乗った声を2度繰り返した。

   SHOさんは、ファミレスでの注文などもラップ調にする動画をツイッターなどに投稿しており、今回もラップ調でファンらに報告しようとしたらしい。

   警備員がまた怒鳴ると、SHOさんは、同じフレーズを再び繰り返す。

   「いい加減にしろ!うるさいじゃないよ!警察呼ぶよ!」。一方の警備員は、いらだった様子でこう叫び、さらに、「なめてんの?オラ!」とワゴン車のドアを叩く。それをよそに、SHOさんは、

「ケイサーツはやめろ、フォッフォッフォッ」

とラップを続ける。

   この動画は、ピョンギさんが2018年9月26日夕、「休憩してたらハプニング現場に出会ってしまった」として、ツイッターにアップした。

「警備員が丁寧に注意したが、無視されて声を荒げた」

   すると、ネット上で大きな反響を呼んで、9月27日夕現在で、6万件以上もの「いいね」が付くほどになっている。「クソ笑ったw」といった声のほかに、「流石にシュールすぎる」「意味がわからん... 何がどうした?」などと戸惑いの声も漏れていた。

   ピョンギさんは、SHOさんのツイートを引用して、「停車駄目なところに止まっていて警備員が注意しても動かず最終的にうるせぇ!!ってキレてました」と現場の状況を説明していた。

   スーパービバホームを運営するLIXILビバのIR広報室は9月27日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように前後の状況を説明した。

   ワゴン車は26日夕、客が多く出入りする正面入り口をふさぐように止まっており、警備員は最初、2回ほど丁寧に注意した。しかし、無視されたため、やや強い口調で「どいて下さい」と呼びかけた。これに対し、「うるさい!」と言われ、警備員は、「迷惑になることは遠慮してほしい」と諭した。

   それでも、「客じゃねえ!関係ねえ!」と言われ、周囲の客らが写真を撮るなどしたため、警備員は、動転して声を荒げてしまったそうだ。

   その結果、動画では映っていないが、ワゴン車はその後、正面入口から移動したという。LIXILビバでは、このような迷惑行為は初めてだとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)