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ハロウィン帰りの酔客、券売機に水ドバドバ... 渋谷のラーメン店が怒りの動画公開→本人名乗り出る

   ハロウィンで大騒ぎになった東京・渋谷で、券売機に水を流され壊されたとラーメン店がツイッターに防犯カメラの映像を投稿し、騒ぎになっている。

   この騒ぎで、顔が映っていた男が店に名乗り出て、謝罪する事態になった。

  • 渋谷のハロウィンは、仮装した人で賑わうが…(2015年撮影)
    渋谷のハロウィンは、仮装した人で賑わうが…(2015年撮影)
  • 渋谷のハロウィンは、仮装した人で賑わうが…(2015年撮影)

「被害届は棄却するので、謝罪に来て」と呼びかけ

   リュックを背負った若い男が店前で、仲間数人と談笑している。そして、この男は、右手に持ったペットボトルをいきなり券売機の紙幣入口に近づけ、水を流し込んだのだ。

   この26秒の動画は、渋谷のあるラーメン店の公式ツイッターで2018年10月28日夜にアップされた。

   動画を見ると、男は、酔っぱらった様子で、千鳥足だった。水を流し込むときに、仲間の男も後ろにくっついて、この行為を笑って見ていた。店のフェイスブックには、3分弱の動画も投稿され、水を流し込んだ男は、店の外に座り込んだ後、しばらくして立ち上がり、店に入らずに仲間とともに立ち去る様子が映っていた。

   ツイートによると、被害に遭ったのは、28日午前4時30分ごろで、店はまだ営業していた。店では、「器物破損&営業妨害」だと指摘し、次のように怒りを露わにした。

「券売機はお札を入れる所であり お水を入れる所ではありません怒 仲間が写っているなら 謝罪に来るように伝え下さい 被害届は棄却するので! 逮捕される前に」

   この動画は、ネット上で波紋を広げ、10月29日夕現在で、100万回以上も再生されている。

全損なら約180万円するが、賠償せざるをえないことに

   書店の万引きで過去にあったように、男や仲間の顔を晒す行為について、「たとえ真犯人であっても公開は差し控えるべき」との声はあった。しかし、男らを非難する書き込みの方が圧倒的に多く、「酔っ払ってるとしても、言い訳にはなりません」「大人のハロウィンは勘違い野郎が多くてなさけない」といった声が相次いだ。

   店が謝罪に来れば被害届を棄却するとしたことについては、「被害届取り下げ必要なし」「きっちり『法の裁き』を受けさせてください」「許したらまた繰り返すだけですよ!」といった意見が次々に寄せられている。

   ラーメン店の経営者は10月29日、今回の経緯についてJ-CASTニュースの取材に説明した。

   それによると、被害届を28日夜に渋谷署に出したが、29日朝になって、水を流し込んだ男が店に1人で謝罪に訪れた。ツイッター上で騒ぎになって、男の会社の上司も知ることになり、上司に言われて来たという。友人とともに8人でクラブのハロウィンパーティーに参加した後だったそうだ。本人は、「お酒を飲んで酔い過ぎたので、店の前に来たことも覚えていない」と話した。

   券売機については、全損の場合は取り替えに180万円ほどするというが、男は、それでも賠償すると話したという。

   渋谷署に出した被害届は、その後に取り下げている。店の公式ツイッターでも、経緯を明らかにした。取り下げた理由については、「結局は、お酒が人を変えてしまった。今後は気を付けてほしい」と話した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)