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テレビのコンビニワープ特集、ちょっと安直? 4日で3番組、ロケ場所も...

   「コンビニワープ」なる単語が、テレビ各局の情報番組の間で盛んに取り上げられ始めている。

   コンビニワープとは、交差点沿いにあるコンビニの駐車場を走行することで、交差点での左折などの際の信号待ちを回避する迷惑運転行為に付けられた俗称。信号待ちを面倒くさがる悪質ドライバーが行う行為として、にわかに注目を集め始めているほか、「犯行」の瞬間を収めたドライブレコーダーの画像が動画サイトへ多数投稿されるなどしている。

  • 交差点付近のコンビニは迷惑千万!?(写真はイメージです)
    交差点付近のコンビニは迷惑千万!?(写真はイメージです)
  • 交差点付近のコンビニは迷惑千万!?(写真はイメージです)

今週に入って、続々と特集が組まれる

   2018年11月19日放送の「Nスタ」(TBS系)では、日産のカルロス・ゴーン容疑者が聴取を受けているとのニュースの直後である午後5時40分頃から、「コンビニワープ横行の現場」と銘打ってコンビニワープについての特集を数分間にわたって放送。JAFや視聴者から寄せられたドライブレコーダーに収められた「実例」を紹介した後、千葉市のとある国道と市道が交わる交差点沿いのコンビニについて、「コンビニワープ多発地帯」としてロケを行った様子を放送した。

   番組中では朝の7時から8時の1時間の間に何台の車がコンビニワープを行うかを計測。結果、71台の車がコンビニの駐車場をショートカットして走り去っていったと報じた。番組スタッフが駐車場出口で何台かにインタビューを行ったところ、ドライバーたちの答えはいずれも「普段はやっていないので......」など、歯切れの悪いものばかりだった。

地方紙やニュースサイトがきっかけ?

   その2日後の21日には、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)もコンビニワープを特集。取り上げ方は「Nスタ」と同様、ドラレコの映像の後にロケの様子を報じるものだった。「モーニングショー」では複数箇所のロケの様子が放送されたが、うち1箇所は交差点に立てられた看板の様子から、「Nスタ」と同箇所と思われる光景が映し出された。

   翌22日には「ビビット」(TBS系)が、やはり、同箇所とみられるコンビニについて「コンビニワープ多発地帯」として特集を放送。やはり朝7時から8時までの1時間について計測を行い、89台の車がショートカット行為を行ったと報じた。

   コンビニワープという言葉自体はそれにしても、決して新しいものではない。特にネット上では、たびたびやり玉に挙げられている。

   直近では、西日本新聞(2018年10月7日付)がこの件を記者コラムで紹介。さらに弁護士ドットコムが11月7日に法的問題も含めて取り上げている。情報番組の取材は、こうした注目の高まりを受けてのものとみられる。

(J-CASTニュ-ス編集部 坂下朋永)