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巨人・内海の西武移籍に「プロテクト漏れてるとは...」 功労者を失い、早くも「復帰待望論」

   巨人は2018年12月20日、FA(フリーエージェント)で獲得した炭谷銀仁朗捕手(31)の人的補償として、内海哲也投手(36)が西武に移籍することを発表した。03年に自由獲得枠で巨人に入団した内海は、これまで最多勝(2回)、最多奪三振(1回)のタイトルを獲得するなど、長年にわたって投手陣の大黒柱としてチームに貢献。昨季は2勝7敗と低迷したが、今季は4年ぶりに完封勝利を挙げ、5勝をマークして復調の兆しを見せていた。

   巨人一筋15年、通算133勝の左腕が28人のプロテクトリストから漏れていた。巨人投手陣のまとめ役として牽引し、精神的支柱でもあった内海。今月11日の契約更改では、今季の成績に加えてチームの貢献度が評価され、現状維持の推定年俸1億円でサイン。来季の復活が期待された矢先の移籍となった。

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「内海プロテクトかかってなかったんかいwwwwwwww」

   内海がプロテクトから外されていた事実に、ツイッター上では巨人ファンから怒りにも似た失望の声が続出している。

「まさか内海がプロテクトから漏れているとは思わなかった...功労者じゃねえかよ.........何してるんだよ...」
「功労者の内海プロテクト外して人的補償で取られるって本気ですかジャイアンツさん?????」
「人的補償で内海投手が放出されることは全く考えてなかったので地味にショックですね............」
「内海プロテクトかかってなかったんかいwwwwwwww」

   当初から西武の辻発彦監督(60)は、巨人から獲得する人的補償選手について「即戦力で投げられるピッチャー」と発言していた。来季は菊池雄星投手(27)がメジャーに移籍する可能性が高く、左投手の補強が課題でもあったため、これらの条件に当てはまったのが内海だったということだ。

   ネット上では内海の西武移籍を嘆く声の一方で、内海が来年、巨人に復帰するのではないかとの声が一部ファンから上がっている。内海はFA権を保持しており、来オフに行使することができる状況にいる。条件さえ合致すれば来オフ、内海がFAで巨人に復帰することは可能で、ルール上、何ら問題がない。

脇谷が西武→巨人復帰した例も

   過去には、FAの人的補償で他球団に移籍し、FAで前球団に戻ってきたケースもある。2014年1月、当時巨人に所属していた脇谷亮太氏が、西武からFAで移籍してきた片岡治大選手の人的補償として西武に移籍。脇谷氏は西武2シーズン目にFA権を取得し2015年にFA権を行使して西武から古巣・巨人に復帰した。

   この日、メディアに向けて内海の移籍を発表した石井一夫・代表取締役社長兼編成本部長の「いつの日か、再びジャイアンツに戻ってきてくれることを期待しています」とのコメントが一部ファンの憶測に拍車をかけているが、ネット上ではこの発言は西武に対して失礼だという声も見られる。

「いつの日か再びって、これは絶対に言ってはダメ」
「西武に失礼だし、内海も『だったらなぜ出すんだ』って思うよ」
「内海はさすが、立派なコメントだと思う。でも球団代表のコメントは西武には失礼千万です」

   来オフ、内海がFAで巨人に復帰した場合、西武は再び巨人から人的補償を得る可能性がある。内海の来季の年俸は1億円で、西武においてランクB(球団内の年俸順位が上位10位以内)以上とみられ、移籍先の球団に金銭補償もしくは人的補償プラス金銭補償が生じる。内海がFAで巨人に復帰するようなことがあれば、またも西武が巨人から選手を「補強」することができ、今年と同じことが繰り返されることになる。

   今オフ、大きな注目を集める巨人の人的補償。チームの功労者である内海の放出は、巨人ファンをはじめとするプロ野球ファンに衝撃を与えたが、巨人から人的補償の権利を保持する広島は誰を指名するのか...。