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きゃりーぱみゅぱみゅは傾奇者!? 片岡愛之助も「かぶいてますね」と太鼓判

   歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさん(26)と歌舞伎役者の片岡愛之助さん(47)が2019年3月26日、東京・歌舞伎座ギャラリーで開かれた「京都ミライマツリ2019」の製作発表会見に登場した。

   「京都ミライマツリ2019」(4月30日~5月25日)とは、歌舞伎の名所である京都・南座(東山区)が18年11月にリニューアルオープンしたことを記念して同所で開かれるイベント。初日となる4月30日に同所ではきゃりーさんによるコンサートが行われるとのことで、きゃりーさんは、「普段のライブとは一味違った、かっこいいこと披露できたらいいなと思ってます」と抱負を語った。また、愛之助さんは開催期間中の南座にAR(拡張現実)の技術によって、会場内に神出鬼没に出現。石川五右衛門に扮した姿で来場者を楽しませるという。

  • 「見得」の切り方を教える片岡愛之助さんと、それを教わるきゃりーぱみゅぱみゅさん
    「見得」の切り方を教える片岡愛之助さんと、それを教わるきゃりーぱみゅぱみゅさん
  • 「見得」の切り方を教える片岡愛之助さんと、それを教わるきゃりーぱみゅぱみゅさん

きゃりーが「見得」を切る!

   歌舞伎に関するイベントとあって、きゃりーさんは大正時代の着物をコート状に改造した前衛的な衣装を着て登壇。「和と洋の融合みたいな感じで」と説明すると、愛之助さんからは「すごい! かぶいてますね」と絶賛。これに対し、きゃりーさんは「かぶいてますか! やったー!」「うれしいです。ありがとうございます」と笑顔を見せた。

   「歌舞伎」の語源とされる「かぶく」という動詞だが、「異様な身なりをする」「自由に振る舞う」(広辞苑・第7版)などの意味があることで知られる。そこから、「傾奇者(かぶきもの)」など、芸能的な意味でも使われるようになった言葉だが、きゃりーさんといえば奇抜な衣装はもちろん、ツイッターでの「変顔」披露など、人々の意表を突く姿勢が持ち味の芸能人。そのきゃりーさんに対し、「かぶいてますね」という愛之助さんからの言葉は最高の誉め言葉と言えるだろう。

   また、きゃりーさんが「歌舞伎の隈取をやってみたい」と話すと、愛之助さんからは「僕から見たら、(きゃりーさんは)普段からかぶいてますよね。普段の姿や、なさることが」とニッコリ。加え、4月30日の南座のコンサートに「歌舞伎感を取り入れたい」ときゃりーさんが明かすと、愛之助さんが「見得」の切り方を伝授。構えの姿勢を取りつつ見得の切り方を説明する愛之助さんに、視線を送って見よう見まねで見得を切ったきゃりーさんには、愛之助さんから「マスターされるのが早いですね」との賛辞が贈られた。

   ほかにも、愛之助さんからは宙乗りや衣装の早変わり・引き抜きなど、次から次へと提案を受けたきゃりーさん。伝統芸能から得た多くの刺激は、今後の芸能活動でプラスに働くことだろう。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)