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「令和」の令は「命令」の令? いえいえ、「令月」にはこんな良い意味が

   2019年4月1日に発表された新元号「令和」。これを受け、ネット上では新元号の字から受ける印象について様々な議論が発生している。

   ザっと見て目につくのは、「令和18年生まれだと『R18』になるじゃん!」と、「成人向け」を連想する書き込みで、ツイッターのトレンド欄にもさっそく「令和18年」が入る珍事に。ほかにも、「令和元年」を「R-1」と解釈し、「R-1ぐらんぷり」(フジテレビ系)や、はたまた乳飲料の「R-1」(奇しくもメーカーは「明治」)を連想したとの声も上がっている。

   だが、そんな中で多く見受けられるのが、「令和」の「令」が「命令」の「令」を連想させるという声だ。

  • 「令月」の解説が載っている広辞苑(第七版)
    「令月」の解説が載っている広辞苑(第七版)
  • 「令月」の解説が載っている広辞苑(第七版)

「R-1」に縁のあの人も...?

   新元号について、ツイッターを見渡してみると、「民衆は逆らわず大人しくしていろと命令されているように感じました」といった、強制性を感じさせる元号であるとする声が、主に政権に批判的な層から上がっている。そこまできついものでなくとも、「なんか命令されてる感ある」という人はちらほらある。

   また、著名人からも同様の意見が出た。奇しくも「R-1」に縁のあるお笑い芸人のキートンさん(45)は、4月1日正午前に、

「令って字が命令とか私はあまりいいイメージがないので、元号になってイメージが変わるといいですな」

とツイートしている。

「万事をなすのによい月」という意味が

   ただ、4月1日の菅義偉内閣官房長官による記者会見では「令和」の由来について、万葉集の「初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ」から来ていることが説明された。その「令月」だが、広辞苑(第七版)によると、「万事をなすのによい月。めでたい月」との記述があり、命令とは関係のない、良い意味の言葉だということがわかる。

   パッと見の意味とは裏腹な良い意味もある「令」。キートンさんが言う通り、5月1日の改元の日が、「令」の字に対する人々が抱く印象を大きく変える1日になるかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)