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橋本環奈のガサツな一面 「ゴミ捨て行くのに、服は散らかってる」心理学的な分析は...

   トーク番組「ボクらの時間」(フジテレビ系)にゲスト出演した、女優の橋本環奈さん(20)が明かした「矛盾」が視聴者の間で話題だ。

   2019年5月12日の放送で、橋本さんは歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさん(26)とタレントの最上もがさん(30)と共に出演。日頃の芸能活動における疑問などを打ち明けるなどしてトークに花を咲かせていたが、休日の過ごし方の話題になった際に、橋本さんは部屋の片づけにはこだわっていると公表。テレビのリモコンの配置にこだわりがあるということを明かしつつ、その一方で、床に散乱した服をかき分けながら掃除機をかけることがあるというエピソードを明かした。

  • 橋本環奈さん(2019年撮影)
    橋本環奈さん(2019年撮影)
  • 橋本環奈さん(2019年撮影)

「ゴミ捨ては毎日行くのに」

   橋本さんといえば、18年に一人暮らしをしていることが報じられていた。番組中、橋本さんは料理をしない一方で、掃除には力を入れていることを明かしつつ、

「ゴミとか絶対に捨てたいから、ゴミ捨てには毎日行くのに、服はバーッて散らかってる」

   と、外で着た服が床に散乱してしまうことがあることを自ら暴露。しかし、掃除はきちんと行っているとのことで、

「服をかき分けて掃除機かけるから、じゃあ服直せよ(しまえよ)って話なんですけど」
「こっち、グチャーってなっても、(リモコンなど)ここきっちりしてるみたいな。矛盾が生じることが(ある)」

   と、自らの矛盾を指摘。この話にはきゃりーさんと最上さんが大爆笑するなど、盛り上がりを見せた。

芸能界の「片付けられない女」たち

   橋本さん本人の発言の通り、何とも矛盾した行動だが、芸能界にはこの手の矛盾を抱えた「片付けられない女」がほかにもいる。元AKB48の小嶋陽菜さん(31)は、現役メンバーだった2010年に出演したテレビ番組で、同じく現役メンバーだった篠田麻里子さん(33)から、部屋にゴミが散乱していると指摘された上で、数年前の飲みかけのペットボトルのジュースがあったと暴露された。

   一方、2014年の「※AKB調べ」(フジテレビ系=放送終了)では、指原莉乃さん(26)が、

「パンツがいっぱいあるんですよ、たぶん。洗濯物をしなくていいように(新しい)パンツを買っちゃうんですが、溜まっちゃうんですよ」

   と、パンツを何週間分も溜めてから洗うことを公表し、視聴者の度肝を抜いた。

片付ける気が起きないのは性格ではなく、価値観が影響

   これら、少しでもやる気を出せばすぐに片付けられるはずのものを片付ける気にならない心理について、経営コンサルタントで心理学博士の鈴木丈織氏は、片付ける気が起きないのは性格ではなく、価値観が影響していると説明する。

「まず、橋本さんの場合は、『部屋のゴミを捨てたり掃除機をかける』という行動と、『部屋に散乱した服をしまう』という行動が、『共に部屋を片付ける』という行動であるにもかかわらず、心の中では別々に分類されてしまっていると推測されます。別々に分類されていると、それぞれの系統の中で、『片付いている』『片付いていない』という判断が行われ、その結果、価値が低い、つまり、重要視していない方の系統は散らかるという深刻な状況になっても無視されがちです」

   事実、橋本さんは番組中では前述のようにリモコンに関しては置き方にすらこだわると明かしていた。ちぐはぐな状況が発生した原因について鈴木氏は、

「幼いころのしつけや習慣など、何らかの理由で『服を片付ける』という行為が『部屋を片付ける』という行為と結びつかなかったと推測されます。なお、番組中で橋本さんは自らの行動を『矛盾』と表現していますが、これは、『トーク番組』という他者とのコミュニケーションの中で、『矛盾している』と突っ込まれるのを予め想定しての行動です。本人の心の中では『矛盾』はしておらず、実は、本人にしてみれば不本意な発言のはずです」

   また、小嶋さんについては以上の点を踏まえた上で、「所有欲」の強さが「飲みかけのジュースを保存しておく」という、本来なら保存不可能なものを保存するという行動に走らせたと指摘する。加え、指原さんの例に関しては、大きな「自己愛」が見て取れるという。

「下着や靴下をまとめて洗う方の特徴として、『自己愛が強い』という傾向が見られます。自分の肌に直接触れていたものは自分の分身なので、それを『溜め込む』というのは自己愛を溜め込んでいるのです。また、それらを溜め込んで一気に洗うというところからして『溜め込んで洗う』という過程そのものを楽しんでいると推測されます。山を作って、それを崩し、また山を作るという『幸せのサイクル』を自ら作り出しているのです」

   一見すると矛盾している「片付けられない」という行為の奥底には、個別の深い理由があるようだ。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)