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価値ある引き分け?→「引き分けでいい訳がない」 「勝てる試合」逃した原巨人にG党不満

   巨人は2019年8月8日、ナゴヤドームで中日と対戦し、延長12回3-3で引き分けに終わった。 エース菅野智之投手(29)が中5日で先発のマウンドに上がり7回3安打1失点の好投を見せ、打線は5回までに3得点。流れは巨人に傾いたが、8回に中川皓太投手(25)がまさかの2失点で試合は振り出しに。その後、4人の投手が踏ん張り失点を防いだが、打線の援護がなく逆転はならなかった。

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雰囲気は完全に「勝ち試合」だったのに

   エースの快投を後押しするように4回、主砲・岡本和真内野手(23)の19号2ランが飛び出した。久々に投打がかみ合い、ナゴヤドームのG党は盛り上がりを見せ、雰囲気は完全に巨人の勝ち試合だった。3安打ピッチングの菅野に代え、指揮官が8回にマウンドに送り込んだのは守護神・中川。連投が続く中継ぎ陣を休ませる目的だったのか、通常ならば最終回を任せている中川を前倒して起用。結果、この采配が裏目に出てしまった。

   今シーズン、101試合を消化して中川は49試合に登板。新守護神として開幕からここまでフル回転の活躍を見せてきた。この日のマウンドは「勤続疲労」の影響からか、変化球にキレがみられず5人の打者に対して3安打2失点。今シーズンの中川には珍しい乱調で、1イニングを抑え切ることが出来なかった。

   中日戦1勝1敗1分とし、これで6カード連続勝ち越しなし。エースを擁して5回まで3点リードしながらも勝ち切れなかった試合を指揮官は「価値ある引き分け」と評した。優勝争いが激化するなか、負けずに引き分けに持ち込んだ事実は最終的な成績に大きな影響を及ぼすだろうが、「勝てる試合」を引き分けに終わらせた原巨人にG党の不満が噴出している。

収穫は菅野の復調だが...

   5年ぶりのV奪回を目指す指揮官の言葉に対して、ネット上では「引き分けでいい訳がない」、「負けに等しい引き分け」、「監督が本当にそう思っているのなら、この先の試合が不安だな」などの不満や心配の声が。また、今シーズン、巨人の救援陣の柱となっている中川の乱調には同情的な声が多く寄せられ、疲労を心配しているファンが多くみられた。

   2位DeNAが3位・広島に敗れたため、DeNAとのゲーム差は1ゲームに開いたが、その一方で広島には1.5ゲーム差に詰め寄られている。現状、巨人がかろうじて首位の座を守っているが、上位3チームがいつ入れ替わってもおかしくない状況が続いている。9日からは上位3チームによる直接対決はなく、それぞれ下位チームとの対戦となり、取りこぼしは許されない。

   8日の試合で唯一の収穫となったのは菅野の復調だろう。中5日でのマウンドにも対応することができ、本来の姿に近付きつつある。後半戦のひとつのヤマ場となる9連戦初戦カードで下位チーム相手に勝ち越せなかった原巨人。9日からはリーグ最下位のヤクルト、そして12日からは天敵・広島との3連戦が控える。