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巨人には「大きな動き」? 戦力外か残留か、来季の助っ人動向

   プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが終了し、セ・パ各球団の外国人選手が次々と帰国している。残留を願う選手やMLB復帰を視野に入れる選手など様々で、今後の球団との交渉によって去就が決まる。各球団は来シーズンに向けたチーム編成に着手しており、外国人の補強は課題のひとつ。来シーズン、チームに残留して日本球界でプレーする選手は何人いるのだろうか。外国人選手の動向に注目が集まる。

   セ・リーグをみてみると、日本シリーズ進出を決めた巨人を除いて、外国人助っ人に対する球団の姿勢が徐々に明らかになってきている。リーグ2位の躍進を遂げたDeNAは、ホセ・ロペス内野手(35)、ネフタリ・ソト外野手(30)の強打者をはじめとし、エドウィン・エスコバー投手(27)、スペンサー・パットン投手(31)、エディソン・バリオス投手(30)ら豊富なタレントを抱える。

   複数年契約を結ぶソト、パットンに関しては残留の見込みで、ロペスとエスコバーは残留の意向を示しており今後、球団と残留を前提とした交渉に入るとみられる。今シーズン1勝2敗のバリオスは、日本球界でのプレーを望んでおり、他球団の移籍も視野に入れている。筒香嘉智外野手(27)がMLB挑戦を表明し、来シーズンの戦力ダウンが懸念されるなか、外国人選手においては多くが残留する可能性が高く、戦力は維持されそうだ。

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広島バティスタの契約は白紙

   中日の主力外国人選手も多くがチームに留まる気配を見せる。主砲ダヤン・ビシエド内野手(30)は複数年契約を結んでいるとみられ残留の見込み。エニー・ロメロ投手(28)、ライデル・マルティネス投手(22)、ソイロ・アルモンテ外野手(30)に対しては、球団が残留を要請している模様だ。残留が微妙なのがジョエリー・ロドリゲス投手(27)。球団は複数年契約を用意しているようだが、複数のMLB球団が獲得調査に動いているという。

   阪神で去就が注目されるのが、ピアース・ジョンソン投手(28)とラファエル・ドリス投手(31)だ。今シーズン、セットアッパーとして58試合に登板したジョンソンに対して球団は来シーズンの契約を更新する方針だが、複数のMLB球団が興味を示しており残留は微妙。一方のドリスは残留を望むものの、球団は来シーズンの契約に関して明言を避けており、流動的な状況になっている。

   リーグ4連覇を逃した広島は、クリス・ジョンソン投手(35)、アレハンドロ・メヒア内野手(26)、ヘロニモ・フランスア投手(26)の3選手の残留が濃厚で、カイル・レグナルト投手(30)、ジョニー・ヘルウェグ投手(30)、ケーシー・ローレンス投手(31)の去就は未定である。また、ドーピング違反で6か月の出場停止処分を受けたサビエル・バティスタ外野手(27)が注目されるが、こちらは現段階で白紙の状態だ。

巨人はデラロサ、メルセデス、ゲレーロが残留か...

   ヤクルトの外人選手で方向性が定まっているのがウラディミール・バレンティン外野手(35)だ。今シーズン中に国内フリーエージェント(FA)権を取得し、来シーズンから日本人扱いとなる。FA権の行使に関しては慎重な姿勢を見せつつも、残留と他球団の移籍の両軸で交渉を行っていく意向を示している。

   5年ぶりのリーグ優勝を決めた巨人は、日本シリーズ終了後に大きな動きがありそうだ。高額年俸の外国人選手を多く抱える巨人だが、今シーズン機能しなかった選手も。シーズン途中の6月に新加入した守護神ルビー・デラロサ投手(30)は球団が残留を要請する可能性が高く、ローテーション左腕C.C.メルセデス投手(25)も残留が見込まれる。野手陣ではアレックス・ゲレーロ外野手(32)が終盤戦に存在感を見せつけた一方で、クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(28)は2軍暮らしが続き、結果を残すことが出来なかった。

   セ・リーグの外国人事情をみると、今シーズンの戦力が多く残りそうなのがDeNAと中日。一方で戦力外となる選手が多く出そうなのが巨人だ。また、阪神はストロングポイントの投手陣を支えてきたジョンソンとドリスが抜ければ大きな痛手となるだろう。17日にはドラフト会議が控えており、来シーズンに向けての各球団のチーム編成に注目される。