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安藤なつ結婚のせいで鶴瓶がキレた? カズレーザーが反撃したポイント

   落語家でタレントの笑福亭鶴瓶さんが2019年12月3日に放送された日本テレビ系バラエティー番組「ザ!世界仰天ニュース2時間SP」の中で、冗談交じりにキレてみせた。

   自身が主演を務めた映画「閉鎖病棟―それぞれの朝―」(東映、11月1日から公開中)で、中国のアカデミー賞といわれる映画祭「金鶏百花映画奨」外国映画部門で最優秀男優賞、また作品も最優秀作品賞を受賞した。

  • 賞を取って満面の笑みを浮かべる笑福亭鶴瓶さん
    賞を取って満面の笑みを浮かべる笑福亭鶴瓶さん
  • 賞を取って満面の笑みを浮かべる笑福亭鶴瓶さん
  • 左から笑福亭鶴瓶さん、綾野剛さん、小松菜奈さんが中心となってストーリーは進んでいく
  原作 帚木蓬生『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)(c)2019「閉鎖病棟」製作委員会
  • 綾野剛さんを抱きしめる笑福亭鶴瓶さんの迫真の演技は見ものだ<br />
  原作 帚木蓬生『閉鎖病棟』(新潮文庫刊)(c)2019「閉鎖病棟」製作委員会

7キロの減量...普段とは違った表情を作り切った俳優・鶴瓶

   「中国映画金鶏奨」は1981年からスタートした。香港の「金像奨」、台湾の「金馬奨」に並ぶ「中華圏三大映画奨」の1つとされており、中国では最も影響力の大きい映画賞でもある。

   同作品は、精神科病院を舞台として描かれている。母親と奥さんを殺めた罪で死刑となりながらも、その執行が失敗して生き永らえた主人公(鶴瓶さん)、サラリーマンだったが幻聴に悩まされて暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられている男性(綾野剛さん)、父親からのDVが原因で病院に入院する女子高生(小松菜奈さん)の3人が中心となる。

   彼らは、家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。加害者は鶴瓶さん。彼を犯行に駆り立てた理由とは――? ストーリーの重厚さ、人間が生きることの意味...さまざまな思いが去来する映像に仕上がっている。ちなみに鶴瓶さんは、元死刑囚という庶民的な顔とは異なる雰囲気を出すため、7キロもの減量を成功させ、撮影に挑んだという。

   ところが...。

「誰も何にも言わないから、自分から言い出したんや!」

   作品は中国でも大きな反響を呼び、鶴瓶さんは作品賞と合わせてダブル受賞を果たした。それにしても、受賞した11月22日という日程が悪かった。日本では「いい夫婦の日」。女優でタレントの壇蜜さんを始め、お笑いコンビの安藤なつさん(メイプル超合金)が結婚を発表、24日にはお笑い芸人イモトアヤコさんも続き、メディアの注目を集める出来事が続いてしまった。鶴瓶さんは自身の受賞に関するマスコミ露出に不満があるようで...。

   こうした状況下で、「仰天~」で長年、コンビを組む中居正広さんから「発表したいことがある? 言いたかったら、言えばいいじゃないですか」と、たきつけられた鶴瓶さん。この際、画面テロップで、鶴瓶さんの中国での受賞を伝える内容が紹介された。当初は「いやいや、ないです。全然...」ととぼけていたが、中居さんの執拗なツッコミに、鶴瓶さんは

「長年、ずっと言うてたでしょ。足、折れてもネットに流れない。何かしても流れないって。そんな馬鹿なって思ってたけど、とうとう、お前(中居さん)が言うことがホンマやっていうこと分かったわ!」
「言いたいから言う訳じゃないよ。それが、安藤なつの結婚にかき消されて、イモトにもかき消されて...。ネットにも出てない。誰も何にも言わないから、自分から言い出したんや!」

とダミ声を響かせ、スタジオ中の大爆笑を誘った。鶴瓶さんとしては、イモトさんらの結婚報道に自身の受賞ニュースが「かき消され」て、「ネットにも出ていない」と不満があるようだ。実際は、日刊スポーツ(ウェブ版)が11月22日に報じるなどしているが、もっと多くのメディアに、目立つ形で報じて欲しかったのだろう。

   鶴瓶さんの不満の矛先は、同収録に出演していた安藤なつさんの相方であるカズレーザーさんにも向き、

「お前(カズレーザーさん)の相方が結婚した記事が、思いっきり出とったんや!」

と、とばっちりを食ったカズレーザーさんだったが、機転を利かせて、

「でも(安藤)なつさんの結婚に負けるんだったら、大した賞じゃないんじゃないですか?」

   さすがの鶴瓶さんも、これには苦笑いするしかなかった。

(J-CASTニュース編集部 山田大介)