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サイン盗みに上原浩治氏「喝」も、張本勲氏は異論 「これはね、相手の解読なんですよ」

   米大リーグのサイン盗み問題について、野球評論家の張本勲氏(79)が、TBS系「サンデーモーニング」への出演で、これは相手の解読に当たると解説し、話題になっている。

   「これ、喝入れといて下さい」。2020年4月26日放送の同番組で、出演した大リーグ・レッドソックスOBの上原浩治氏(45)は、こう嘆いた。

  • 張本勲氏
    張本勲氏
  • 張本勲氏

上原氏「機械を使って伝達してたってことですよね」

   番組では、レッドソックスのサイン盗み疑惑で、米大リーグ機構が映像機器を使った不正行為があったと22日に調査結果を報告して処分を行ったことを取り上げた。

「機械を使って伝達してたってことですよね。セカンドランナーに球種を教えて、セカンドランナーからバッターに」

   司会の関口宏氏(76)が日本でもやっていることだからいいのではと聞き返すと、上原氏はこう説明した。

「グラウンド内でやる分には構わないと思うんですけど、機械を使って伝達してたというので、ちょっと問題になってますね」
「これはやってはいけないことですね、本当に」

   そのうえで、上原氏は、「だから、これからルールとして、セカンドランナーは何も伝達してはいけないっというルールをつくって欲しいですね」「ピッチャーとバッターの真剣勝負っていうのをそのまま楽しんでほしいなって思いますね」と訴えた。

   ここで、関口氏が「本当はそうあるべきだけど、張さんどうお考えですか?」と水を向けた。すると、張本氏は、こう持論を展開した。

「解読するというのもまた技術」「ハイテクを利用するのは論外」

「いや、私は疑問符だね、これは。ピッチャーは、それは分かっていたら嫌ですよ。バッターは分かった方がいいに決まっとるんだから。これはね、サインを盗むじゃなくてねえ、解読なんですよ。相手のね。団体競技でやるんならね、相手の戦力をしっかり解読する。盗むんじゃない」

   張本氏は、例えば、バントや盗塁のケースを挙げて、こう話した。

「分かったら、これ外して、盗塁を刺すでしょ。これ戦略の1つだからね。なかなか難しい。日本だってね、何十年前からやってるんだから。センターからね、望遠鏡でやったこともあるしね」

   ただ、上原氏の意見にも一理あるとして、「セカンドからねバッターに教えるのは、ルールよりもね、エチケットからして止めた方がいいと思いますよ」と付け加えた。

   なお、上原氏も張本氏も、この日はモニター画面での出演で、関口氏が「ずっと家にいてイライラしません?」と聞くと、上原氏はそうだとしたものの、張本氏は、防空壕で何日も過ごした経験があることから、「イライラしませんね」と答えて、関口氏を驚かせていた。

   サイン盗みについての張本氏の意見については、ツイッター上などで論議になっている。

   「解読するというのもまた技術の一つのような気がする」「完全に無くすのは難しい」と同調する声が出る一方、「ハイテクを利用するのは論外」「フェアプレー精神に反する」「容認するようなこと言っちゃあかんやろ...」といった疑問も出ていた。ただ、外出自粛でもイライラしないという張本氏については、「同感。自粛疲れなんて甘えてる」「さすがです。あっぱれ!」と賛辞の声が多かった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)